トヨタ紡株反発、米自動車需要回復の恩恵見込みJPモルガン格上げ

トヨタ系の自動車フィルターなど を手掛けるトヨタ紡織株が一時、前日比4.4%高の1482円と5日ぶり に反発。昨年10月27日(6%高)以来、約3カ月ぶりの日中上昇率 を記録した。米国の自動車需要拡大が与える影響は自動車部品メーカ ーの中でも相対的に高いとし、JPモルガン証券では投資判断を引き 上げており、今後の業績伸長、株価上昇を見込む買いが優勢となった。

JPモルガン証券の高橋耕平アナリストは19日付のリポートで、 トヨタ紡の投資判断を従来の「中立」から「オーバーウエート」に引 き上げた。目標株価も1400円から1900円に変更、新数値は同証によ る2011年度予想ベースのセクター平均PER13倍に相当する。

同証では、11年3月期の連結営業利益予想を従来の386億円から 420億円(会社側は前期比35%増の340億円)に増額、12年3月期は 前期推定比16%増の486億円と予想した。新興国の利益拡大の鈍化を 織り込む一方、先進国の改善がけん引役となり、地域別では北中南米 で前期比59億円増、アジア・オセアニアで12億円増、日本で17億円 減などと想定する。

高橋氏は、「米国自動車需要の回復から低収益に苦しんでいる日米 が、想定以上のペースで改善する可能性が高まっている」と指摘。米 自動車需要がさらに回復すれば、北中南米だけでなく、輸出車両向け 製品の拡大を通し、日本の収益拡大にも恩恵も見込まれるとした。米 自動車業界分析会社のオートデータによれば、10年12月の業界全体 の米自動車販売台数は11%伸びていた。

トヨタ紡の4-9月(上期)決算短信によると、北中南米での売 上高は927億円で全体の18%。日本、アジア・オセアニアに続く第3 番目の規模となっていた。

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