協和キリン株が反発、白血病新薬に期待-来年初頭にも発売との報道

医薬品メーカーの協和発酵キリン の株価が一時、前日比4%高の858円と反発。名古屋市立大学と同社が 開発中の成人T細胞白血病(ATL)新薬が来年にも発売される見通し だと一部で報道され、収益寄与を期待した買いが入った。

20日付の東京新聞朝刊は、協和キリンが開発を進める分子標的薬 「抗CCR4抗体KW-0761」について、今春に厚生労働省に製造販売 承認を申請し、早ければ2012年初めにも発売されると報道。これまで 治療法が無いに等しかったATLの新薬になる見込みと伝えた。

協和キリンのコーポレート・コミュニケーション部の長谷川一英氏 は、KW-0761の国内第2相臨床試験の結果は昨年12月7日に公表し ている、と説明した。会社側は以前から、今春に同薬の新薬申請を行う 方針を示しており、12年発売との今回の報道について、長谷川氏は 「認可当局が決めることで時期は分からない」としている。

東海東京調査センターの赤羽高シニアアナリストは、きょうの株価 上昇について、「新しい話ではないが、新聞報道を受けて個人投資家な どから買いが入ったのではないか」と指摘した。同氏はまた、「協和キ リンの抗体医薬品の開発力は国内ではダントツであり、抗体医薬品の寄 与が期待されたようだ」とも述べた。

協和キリンが昨年12月に公表した臨床試験結果によると、抗がん 剤治療後に再び症状が悪化した患者26人を対象にした今回の第2相試 験では、13人が血液中のがん細胞やりんぱ節の腫瘍が低減した。その うち8人はがん細胞や腫瘍が消えた。

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