主婦の「へそくり」過去3年で最低に、野菜高騰が家計を圧迫

主婦の「へそくり」が過去3年間で 最低水準になったことが、国内生命保険会社の調査で分かった。野菜の 高騰や猛暑を受けた光熱費の増加などによる家計の赤字をへそくりで 補填(ほてん)したという。夫への小遣いも5年間で最低を記録するな ど、厳しい家計の実態が浮き彫りになっている。

損保ジャパンDIY生命が実施した2010年の「家計の実態調査」 によれば、主婦のへそくり(現金、預貯金、投資有価証券などの資産) は308.3万円と前年から66万円減少し、07年以来の最低となった。冬 のボーナスから夫に渡された小遣いも6万9000円と4000円減って05 年以降で最も少なくなった。

調査を取りまとめた損保ジャパンDIY経営企画部の杉山実氏は インタビューで、「主婦は家計を預かっており、家計はリアルで最小の 経済単位だ。主婦の実態を調査することは日本経済を見通す上で有意義 だ」と述べた。「家計はさらに悪くなっており、世帯収入が上がらない 中、主婦は倹約など生活防衛を強めるだろう」とみている。

へそくりが減った理由としては、「赤字の穴うめに使った」の37% が最も多く、旅行や外食など「臨時出費があった」が21%と続いた。09 年はその逆で臨時出費が38%を占め、10年は食費や光熱費など日々の 生活における必要最低限の出費にへそくりを使ったことが分かる。

たまねぎは42%高

家計に最も影響を及ぼしたものとして141人が野菜の高騰を挙げた。 次いで猛暑による光熱費増加とたばこの値上げが多かった。家計の厳し さが増すとの見方から、2011年は節約のために30人以上が豆腐ともや しを食材に取り入れるという。また、新たにふりかけの活用を考える人 も現れるなど、節約ぶりが目立ってきている。

農林水産省によれば、昨年の野菜の値段は、たまねぎが1キログラ ム当たり125円と1年前から42%上昇。大根、ニンジン、はくさい、キ ャベツなど14の野菜品目は18%値上がりした。また、電気事業連合会 によると、8月の電力需要は10社合計で849億キロワット時と前年同 期比で9.2%伸びた。

調査は12月10日から14日まで実施。回答を得た全国の20歳-50 歳代のサラリーマン世帯の主婦8300人の調査結果から500人分を抽出 して採用した。

--取材協力: Shigeru Sato Takako Taniguchi Editor: Kazu Hirano Takeshi Awaji

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