信越化株が反落、米住宅指標下振れで塩ビ事業の先行き警戒-円高も

塩化ビニル樹脂(塩ビ)で世界大 手の信越化学工業の株価が一時、前日比1.8%安の4790円と反落。米 住宅着工件数が市場の想定を下回ったほか、為替市場で円高・ドル安が 進行したため、海外収益の目減りなどが警戒された。

米商務省が19日発表した2010年12月の住宅着工件数(季節調整 済み、年率換算)は前月比4.3%減の52万9000戸と、ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想(中央値55万戸)を下回った。10年通年 の件数は前年比6.1%増の58万7600戸で、1959年に集計を開始して以 来で2番目に低い水準だった。

米景気回復の足踏み懸念から、外国為替市場ではドルが下落。東京 時間20日未明には対円で81円85銭と、4日以来のドル安・円高値を 付けた。

米住宅市場の低迷は、同社の米子会社シンテックの塩ビ事業に対す る不安につながりやすい。CLSAアジアパシフィックマーケッツの吉 田正夫シニアアナリストは株価下落について、「米住宅指標の下振れや 円高などが若干ネガティブ」に働いたと話す。ただ吉田氏は、塩ビ事業 は生産能力増強でマージンが改善しているとも指摘、「1-3月の塩ビ 事業の改善が確認できれば、株価も上がるのではないか」とみていた。

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