東製鉄株は上昇転換、赤字転落も低PBRなどで下げ余地限定の見方

独立系電炉会社で最大手の東京製 鉄株は続落して始まった後プラス転換、前日比4.6%高の954円まで 切り返した。同社は19日、販売不振などを理由に従来黒字を見込んで いた純損益予想を赤字計画に下方修正したが、アナリストの間からは そもそも業績への期待度が低い上、PBRなど投資指標から見て株価 の下落余地は限定的との見方が出ている。

同社が19日の取引終了後に発表したリリースによると、今期 (2011年3月期)の単体純損益は80億円の赤字と、従来予想の10億 円の黒字から悪化するもよう。前期は68億円の赤字。国内建材需要の 低迷による販売不振に加え、田原工場の操業本格化が来期にずれ込む ことなどが響くという。

シティグループ証券の城野俊之アナリストは、業績発表を受けた 19日付のリポートで、営業赤字額が第2四半期から第3四半期にかけ て拡大している点に言及。「赤字額が拡大した要因は、マージンの悪化 に尽きる」と分析した。スクラップ価格が11月から反転し始める中、 販売価格への転嫁が遅れたとの認識だ。

株価面では、PBRは0.5倍と低い上、業績に対する期待度はな かったとし、株価の下落余地は限定的との見方を示唆。ただ、「2011 年度の黒字化も微妙で、当面の上昇余地は限られよう」と指摘する。 東製鉄株は昨年1年間で15%下落、同期間の東証1部鉄鋼株指数の

13.5%安よりやや大きく下げていた。

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