ダイハツ:インドネシアの生産能力は最大で年40万台へ

トヨタ自動車の子会社、ダイハツ 工業はインドネシアで生産能力を5月、最大で年産40万台に拡大する。 伊奈功一社長は14日のインタビューで、市場動向によっては「今後、 新たな設備投資が必要となる」との見方を示した。

ダイハツはインドネシア工場で、今年1月から従来比5万台増の 28万台で操業している。伊奈社長はさらに増強して5月に33万台体 制にすると語った。残業などの対応を含めれば最大で40万台の生産が 可能という。既存設備の効率化による増強で設備投資は伴わない。同 国では主に小型車「セニア」、「テリオス」などを生産、現地販売やト ヨタ向け受託生産のほか、一部を中東・アフリカなどへ輸出している。

インドネシア市場は引き続き拡大が見込まれるとして、新たな設 備投資も検討が必要としている。ダイハツは2011年に前年比25%増 の14万5000台の販売を見込んでいる。10年の販売は同56%増の11 万5000台だった。米国の調査会社IHSオートモーティブは、インド ネシアの11年の市場規模を同16%増の約71万台と予想している。

販売好調なインドネシア・マレーシア以外の市場について、伊奈 社長は「今は安いものをうまくつくる技術を蓄える時期」と述べ、注 力先として「次の市場は考えていない」と明言。当面は「国内、イン ドネシア、マレーシアに特化する」との考えを示した。

最先端の環境性能に向けて開発している軽自動車「e:S(イース)」 については、今年「8月」ごろの国内市場投入を目指していると語っ た。ハイブリッド技術を使わずに1リッター当たり30キロメートル (JC08モード)の低燃費で、価格は100万円以下を目指す。

トヨタへ軽OEM供給台数は変わらない

トヨタからの今年度の受注生産・OEM(相手先ブランドによる 生産)売り上げは、当初計画通り前年度比10%減となる見込みを示し た。ダイハツの4つの工場のうちトヨタから受注生産している京都工 場は稼働率35%程度にとどまっている。一方、人気車種「タント」「ム ーヴ」を生産する滋賀工場は稼働率が110%。

生産設備再編の可能性について、伊奈社長は現状の稼働率ならば 「やっていけるレベル」と述べ、「トヨタが生産体制の見直しを行って いるので、この結果を受けてから検討する」と語った。

昨年9月に発表したトヨタとの協業について伊奈社長は、トヨタ への軽自動車OEMの年間6万台は今後、軽市場が拡大した場合も変 わらないと述べた。トヨタへのOEMによるダイハツ販売減は「数% 台にとどめる」と語った。

一方、トヨタの協力を得る電気自動車技術については、ダイハツ の軽自動車で走行距離が長い車種と短い車種で使い分け、ラインアッ プの充実を図りたいと述べた。登録車ハイブリッドのOEMは今年中 に車種や技術を決定する。

11年の国内軽自動車市場について、伊奈社長は165万台の見通し を示した。ダイハツは11年に国内で軽自動車60万台を販売する計画。

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