銅地金、生産追いつかず世界需給が一段とひっ迫も-PPC

世界の銅地金の需給はひっ迫感が一 層強まる見通しだ。中国など新興国での需要の伸びに対して、原料とな る銅鉱石の生産が追いつかないためだ。昨年は3年ぶりに供給不足に陥 ったとみられており、今年はさらに深刻化する模様。

国内銅製錬最大手のパンパシフィック・カッパー(PPC、東京都 千代田区)によると、2011年の世界の銅地金市場では63万5000トン分の 需要が補えなくなると予測しており、70万トンの供給不足を記録した04 年以来の水準となる見込みだ。10年は23万4000トンの供給不足だったと みている。

同社の鴨尾秀範営業部銅担当部長は18日、ブルームバーグ・ニュー スとのインタビューで、11年の世界の銅地金市場見通しについて、需要 量は前年比5.1%増の1971万9000トン、生産量は同3%増の1908万4000 トンとの見方を示した。

鴨尾氏は、「中国やブラジル、インドなどの新興国での需要は伸び るが、銅鉱石の新規プロジェクトが稼働するのは13年以降で需要の伸び に生産が追い付いていない」と指摘している。

ロンドン金属取引所(LME)の銅先物相場(3カ月)は19日東京 時間午後4時58分時点に1トン当たり9781ドルを付け、史上最高値を更 新している。PPCでは4-6月にかけて1万1000ドルまでの高値を目 指すとみている。ただ、鴨尾氏は価格が「すでにゲタをはいた状態」と も言い、相場を押し上げている投機資金の流入が後退すると価格の下値 は6400ドルもあると予想した。

PPCは、1―3月期に銅地金の生産を能力比で15%減らしている。 銅鉱石の購入条件の悪化や二次原料である銅スクラップの需給ひっ迫が 原因だ。鴨尾氏によると、同社は4月以降についても「15%の減産継続 を検討している」と言う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE