米国株:下落、S&P500種は11月以来の大幅安

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は昨年11月以降で最大の下げとなった。ゴールドマン・ サックス・グループの決算で利益がアナリスト予想を上回らなかった ほか、住宅着工件数が予想を上回る減少となったことが嫌気された。

ゴールドマンは大幅下落。同社の2010年10-12月(第4四 半期)決算は、トレーディングと投資銀行部門が伸び悩んだことから、 前年同期比52%の減益となった。S&P500種の住宅建設株指数は 大きく下落。アメリカン・エキスプレス(アメックス)も安い。10- 12月の暫定決算で、純利益が一部アナリストの予想を下回った。一 方で利益が市場予想を上回ったIBMは上昇した。

S&P500種株価指数は前日比1%安の1281.92。ダウ工業株 30種平均は12.64ドル(0.1%)下げて11825.29ドル。米国 株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)の ボラティリティ指数(VIX)は9.1%上昇の17.31と、昨年11 月以降で最大の上げとなった。

シルバークレスト・アセット・マネジメント・グループ(ニュー ヨーク)のスタンリー・ナビ副会長は、「今年の経済指標と企業決算 はいずれもそう簡単には比較できないだろう。これは状況が悪化する というわけではない。だが投資家は一段と控えめな数字が出ることに 備える必要がある」と述べた。

企業決算

景気回復や企業業績への楽観的な見方が強まる中、S&P500種 は週間ベースで7週連続高となっている。ブルームバーグのデータに よれば、同指数の構成企業で今月10日以降に四半期決算を発表した 24社のうち17社が、アナリスト予想を上回る利益を計上した。ア ナリスト予想(平均)は昨年第4四半期が22%の増益、11年通年で は14%の増益となっている。売上高については、24社のうち18社 が予想を上回った。

GMGディフェンシブ・ベータ・ファンドの共同運用責任者で、 ゲーリー・ゴールドバーグ・ファイナンシャル・サービシズの社長を 務めるオリバー・パーシュ氏は「11年に相場が上昇するとのわれわ れの見方に関して言えば、発表された決算には新たな懸念材料も、さ らに楽観的になる材料も見当たらない」と指摘。「企業はコスト削減 を通じた利ざや拡大で目を見張るような実績を示した。今後も予想を 上回る利益を続けるには、売上高の伸びによる利ざや拡大が必要にな る。これは極めて重要だ」と続けた。

アルミ生産で米最大手のアルコアが先週発表した第4四半期決算 では、一部項目を除いたベースでの1株利益が21セントと、アナリ スト予想の平均を12%上回った。売上高は4%増の56億5000万 ドルで、アナリスト予想は下回った。米3位の銀行シティグループの 利益は、株式と債券のトレーディング収入の落ち込みが響き、予想を 48%下回った。

金融株の下落

S&P500種の金融株指数は2.2%下落。KBW銀行指数は

2.4%安。構成する24銘柄中23銘柄が下げた。

ゴールドマンは4.7%安の166.49ドル。同社の第4四半期純 利益は23億9000万ドル(約1960億円、1株当たり3.79ドル) と、前年同期の49億5000万ドル(同8.20ドル)から減少した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト22人の予想平均で も1株当たり3.79ドルの利益が見込まれていた。

S&P500種の住宅建設株指数は2.9%安。売上高で米2位の 住宅建設会社D.R.ホートンは3.7%安の12.84ドル。同3位の レナーは3.4%下げて19.79ドル。

アメックス、IBM

アメックスは2.4%安の45.24ドル。アメックスの第4四半期 決算暫定集計値によると、純利益は一部アナリストの予想を下回った。 サービスネットワークの人員削減に絡むコストが影響した。アメック スは利用額ベースで最大手のクレジットカード発行会社。

IBMは3.4%高の155.69ドル。ダウ平均の下値を支えた。 同社が18日発表した第4四半期決算では、1株利益が4.18ドルに 増加し、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均(4.08ドル) を上回った。売上高は290億ドルに増えた。

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