1月19日の米国マーケットサマリー:ドルが対ユーロ2カ月ぶり安値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3470 1.3387 ドル/円 82.04 82.56 ユーロ/円 110.50 110.52

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,825.07 -12.86 -.1% S&P500種 1,281.92 -13.10 -1.0% ナスダック総合指数 2,725.36 -40.49 -1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .57% -.02 米国債10年物 3.34% -.03 米国債30年物 4.52% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,370.20 +2.00 +.15% 原油先物 (ドル/バレル) 90.87 -.51 -.56%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロでほぼ2カ月ぶり 安値に下落。米景気回復が引き続き弱いペースで推移する兆候が示され た。また欧州当局者が域内債務危機に取り組むとの観測も売り材料とな った。

ドルは主要16通貨のうち10通貨に対して下落した。朝方 発表された12月の米住宅着工件数が2009年10月以来の低水準に 落ち込んだのが嫌気された。20日に発表される米週間失業保険申請 件数は増加が予想されている。スイス・フランはユーロに対して1カ 月ぶりの安値に下落した。オバマ米大統領は「中国の人民元はなお過 小評価されている」と述べ、市場原理に沿った為替制度への取り組み を続けるよう訪米中の胡錦濤国家主席に求めた。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、カミラ・ サットン氏は「市場はドルに対して明らかに弱気だ」と述べ、「欧州 の問題は解決していないが、それでも前進はしたとの見方が広がって いる。それがユーロ買いに安心感を与えた」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時32分現在、ドルは対ユーロで

0.6%下げて1ユーロ=1.3460ドル。前日は1.3387ドルだった。 一時は昨年11月23日以来の安値1.3539ドルをつける場面もあっ た。ドルは対円で0.6%下落して1ドル=82円05銭。前日は82 円56銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は昨年11月以降で最 大の下げとなった。ゴールドマン・サックス・グループの決算で利益が アナリスト予想を上回らなかったほか、住宅着工件数が予想を上回る減 少となったことが嫌気された。

ゴールドマンは大幅下落。同社の2010年10-12月(第4四半 期)決算は、トレーディングと投資銀行部門が伸び悩んだことから、 前年同期比52%の減益となった。S&P500種の住宅建設株指数は 大きく下落。アメリカン・エキスプレス(アメックス)は約1カ月で 最大の下げ。10-12月の暫定決算で、純利益が一部アナリストの予 想を下回った。一方で利益が市場予想を上回ったIBMは上昇した。

ニューヨーク時間午後4時の暫定値では、S&P500種株価指数 は前日比1%安の1281.92。ダウ工業株30種平均は12.64ドル (0.1%)下げて11825.29ドル。

シルバークレスト・アセット・マネジメント・グループ(ニュー ヨーク)のスタンリー・ナビ副会長は、「今年の経済指標と企業決算 はいずれもそう簡単には比較できないだろう。これは状況が悪化する というわけではない。だが投資家は一段と控えめな数字が出ることに 備える必要がある」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りの変動幅は2カ月ぶりの狭いレ ンジから拡大した。12月の米住宅着工件数が予想以上に減少したこと を手掛かりに、株式相場は下落した。

30年債と2年債の利回り格差は過去最大に接近した。インフレ加 速のリスクに対して、高い利回りを求める動きが広がった。米連邦準 備制度は77億ドル相当の米国債を購入。米国債市場は過去2週間で最 も薄い商いだった。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏は、「前日の金利上昇やこの日の株価安、欧州 からのニュースがないといった支援材料で、米国債に買いを入れやす い環境が整った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時13分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.35%。一時は3.32%まで下げ、 また3.39%まで上昇する場面もあった。前日には3.41%と、12日 以来の高水準を付けた。同年債(表面利率2.625%、2020年11月 償還)価格は6/32上げて94。

10年債利回りはこれより先、3.39-3.34%と、4.7bpのレ ンジ内での取引となっていた。これは昨年11月11日以来の狭いレン ジ。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルが下落し、代替投資としての 金の魅力が高まった。

ドルは主要通貨バスケットに対して2カ月ぶりの低水準に下落。 米国の雇用・不動産市場の回復が鈍く、連邦公開市場委員会(FOM C)が利上げを実施できないとの思惑が背景にある。FOMCが政策 金利を過去最低で維持する中、金は2010年に30%上昇した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は「金はドル安再燃で上昇している。米国内 面では労働市場と住宅市場が引き続き弱い。現在の経済指標を基にし て金融当局が利上げを実施することはないだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比2ドル高の1オンス=1370.20ドルで終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は1週間ぶりの安値に下落。米住宅着工 件数が予想以上に減少したことで、米景気回復が足踏みしているとの見 方が広がった。

12月の米住宅着工件数は1年2カ月ぶりの水準に落ち込んだ。 株式市場ではS&P500種株価指数が2年ぶり高値から転落。修復作 業が終わったトランス・アラスカ・パイプラインでは、輸送停止にな る前日の今月7日以降で最大の輸送量を回復した。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は、「経済統計 は良い数字ではなかった。市場は依然として経済要因に注目している ようだ」と述べた。「ドルや株価がどのように変動するか見守ってい る」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比52セント(0.57%)安の1バレル=90.86ドルで終了。10日 以来の安値。過去1年では15%値上がりしている。

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