NY外為:ドルが対ユーロで下落、米回復足踏みを懸念 (Update1)

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが対ユーロでほぼ2カ月ぶり安値に下落。米景気回復が引き続き 弱いペースで推移する兆候が示された。また欧州当局者が域内債務危 機に取り組むとの観測も売り材料となった。

ドルは主要16通貨のうち10通貨に対して下落した。朝方発表 された12月の米住宅着工件数が2009年10月以来の低水準に落ち 込んだのが嫌気された。スイス・フランはユーロに対して1カ月ぶり の安値に下落した。オバマ米大統領は「中国の人民元はなお過小評価 されている」と述べ、市場原理に沿った為替制度への取り組みを続け るよう訪米中の胡錦濤国家主席に求めた。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、カミラ・ サットン氏は「市場はドルに対して明らかに弱気だ」と述べ、「欧州 の問題は解決していないが、それでも前進はしたとの見方が広がって いる。それがユーロ買いに安心感を与えた」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.6%下げて 1ユーロ=1.3473ドル。前日は1.3387ドルだった。一時は昨年 11月23日以来の安値1.3539ドルをつける場面もあった。ドルは対 円で0.7%下落して1ドル=82円02銭。前日は82円56銭だった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.5%下げて78.564。

住宅着工件数

午前に米商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数(季節調整 済み、年率換算、以下同じ)は前月比4.3%減の52万9000戸とな った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は55万戸だった。

20日発表される1月8日に終了した週の失業保険継続受給者数 の予想は399万人と、前週の388万人から増加が見込まれている。

中国・人民元は対ドルで0.1%上昇して1ドル=6.5831元。一 時は公定・市場レートが統合された1993年以来の高値となる

6.5817元まで上昇していた。

ガイトナー米財務長官は18日、ラジオとのインタビューで、中 国は人民元が米国で「大きな問題」であることを理解すべきだと述べ、 元相場の一段の上昇が中国の利益であり、中国のインフレの抑制に貢 献するだろうと語っている。

胡錦濤国家主席は19日、オバマ米大統領のほか、米企業14社 の最高経営責任者(CEO)や中国企業幹部4人と会談。会談に先立 ち、米中両国は450億ドル相当の商談成立を発表した。

スイス・フラン

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のヨルダン副総裁は今月 14日、フランの上昇を「懸念している」と述べた。フランは2009 年初めからこれまで14%以上値上がりしている。

ヨルダン副総裁は、フラン高が一部の輸出業者に「尋常でない 課題」を突き付けていると述べた。ただは、為替介入の可能性につい ては発言を避けた。

スイス・フランはこの日、対ユーロで0.3%下落した。

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