米大統領:米中両国は協力で「相当の恩恵」得られる

オバマ米大統領は、米中間に為 替レートや貿易、人権をめぐる摩擦が依然、存在しているものの、両 国が経済や戦略問題で協力すれば「相当の恩恵」を得られるとの認識 を示した。

オバマ大統領はホワイトハウスでの米中首脳会談後、中国の胡錦 濤国家主席と共同記者会見し、繁栄し成長する中国は米国製品にとっ て重要な市場だと発言。米政府がボーイングの航空機やゼネラル・エ レクトリック(GE)の機関車の商談成立を発表したことに言及し、 「われわれは中国にあらゆるものを販売したい。航空機や自動車、ソ フトウエアを売りたい」と述べた。

オバマ大統領は一方で、人民元の「過小評価」や元レートを低く 維持する中国の介入が両国間の貿易不均衡の要因だと指摘し、胡主席 に為替レートや貿易面での対応を求めた。また、人権問題に関しては、 米国の「見解の核心」は歴史や文化の相違を「超越する」ものであり、 中国が進化していくとの見通しを示した。

オバマ政権は歓迎式典の終了後、中国との450億ドル(約3兆 6900億円)相当の商談成立を発表した。この中には公表済みの米ボー イングの航空機200機(190億ドル相当)の購入契約のほか、キャタ ピラー、カミンズ、アルコア、GEなどとの契約が含まれる。米国の 対中貿易赤字が続くなか、首脳会談では経済関係にも主眼を置いてい ることが浮き彫りになった。

オバマ大統領は「一連の契約が米国民約23万5000人の雇用を支 える」と述べた。輸出拡大は失業率低下に向けた同大統領の取り組み の重要な要素の1つ。同大統領は中国がこの目標の「重要な部分」だ と述べた上で、元レートに懸念を表明。歓迎式典を控えて上海市場で 19日に元が対ドルで17年ぶりの高値に達したことについては、「動 きは見られるが、十分な速さではない」と述べた。

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