1月19日の欧州マーケットサマリー:英国債が上昇、欧州株は下落

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3485 1.3387 ドル/円 81.89 82.56 ユーロ/円 110.43 110.52

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 282.72 -3.98 -1.4% 英FT100 5,976.70 -79.73 -1.3% 独DAX 7,082.76 -60.69 -.8% 仏CAC40 3,976.71 -35.97 -.9%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.16% -.04 独国債10年物 3.11% -.01 英国債10年物 3.63% -.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,372.00 +2.50 +.18% 原油 北海ブレント 98.12 +.32 +.33%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は昨年11月以来の大幅安となった。米住宅着工 件数が市場予想を下回ったほか、米ゴールドマン・サックス・グルー プの昨年10-12月(第4四半期)利益がアナリスト予想を上回らな かったことが背景。

オランダの試薬・解析技術メーカー、キアゲンは2.2%下げた。 エクサネBNPパリバが同銘柄の投資判断を引き下げたことが嫌気さ れた。スイスの時計メーカー、スウォッチ・グループは売り上げが増 加したものの下落。四半期利益が予想以上だったオランダの半導体製 造装置メーカーのASMLホールディングも下げた。英家電小売りの ケサ・エレクトリカルズは9.8%の大幅安。同社利益が見通しの下限 になるとの見方を示したことが売りを誘った。

ストックス欧州600指数は前日比1.4%安の282.72と、7 週間余りで最大の値下がりとなった。同指数は前週、週間ベースで 1%上げた。欧州各国の首脳が債務危機の拡大を阻止する取り組みを 強化するとの期待が押し上げ要因だった。

セラ・ジェスチオーニ(ミラノ)のニコラ・トリベーリ最高投資 責任者(CIO)は、「基本的な雰囲気は前向きだ。ただ、欧州金融 安定ファシリティー(EFSF)の強化先送りである程度の警戒感が 広がっている一方で、ボラティリティーがまだ金融株に影響を及ぼし ている」と語った。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は17日遅くの協議で、 7500億ユーロのEFSFの規模拡大を拒否した。

スウォッチは4.9%安。同社の2010年売上高は19%増加した。 ASMLは6.8%下げた。同社の10-12月期利益がアナリスト予 想を上回った。10年通期の売上高は過去最高を記録した。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、ドイツ2年債相場が上昇。株安に加え、この 日発表された米住宅着工件数が米景気の回復足踏みを示したことから、 域内で最も安全とされるドイツ国債への需要が高まった。

ドイツ2年債利回りは1年ぶり高水準から下げに転じた。それま では欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁による先週のインフレリ スクの高まりへの言及で、利上げ観測が強まっていた。

ギリシャ国債相場は下落。ギリシャの債務再編を助けるような案 をドイツ政府が検討していると、独紙ツァイトが報じたことに反応し た。ただ、ドイツ政府が報道内容を否定したため、ギリシャ国債は下 げ幅を縮小した。

ロイズ・コーポレート・バンクの金利ストラテジスト、エリッ ク・ワンド氏(ロンドン在勤)は、トリシェ総裁の発言で「市場は気 が早過ぎたようだ」と指摘。「短期債には若干の回復余地がある。E CBが利上げを急いでいるとは考えていない」と続けた。

ドイツ2年債利回りはロンドン時間午後3時16分現在、前日比4 ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.17%。前日 は

1.22%まで上昇し、昨年1月14日以来の高水準を付けた。独10年 債利回りは3.12%と、1bp未満の上げだった。

欧州株式の指標、ストックス欧州600指数は3日ぶりに下落。米 商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数が2009年10月以来の低 水準に落ち込んだことが嫌気された。

ギリシャ10年債利回りは前日比7bp上昇し11.49%。同年限 のドイツ国債に対するスプレッド(上乗せ利回り)は12bp拡大し 845bpとなった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇した。この日発表された雇用統計を受け、 イングランド銀行(英中央銀行)が今年後半に利上げを開始すると の観測が後退した。

英政府統計局(ONS)が発表した失業保険申請ベースの12月の 英失業者数は、市場予想に反して減少した。ただ、若年層の失業者数 が増加し、賃金の伸びは物価上昇率を下回ったことが示された。

アドバンスド・カレンシー・マーケッツ(ジュネーブ)の市場ス トラテジスト、エリザベス・グレゴリー氏は、「一部ではまだ、利上 げは時期尚早だと見られている」と語った。

10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下し3.63%、2年債利回りは6bp下げ1.3%。

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