ジュリアス・ベアの元バンカー、税務署に口座情報送ったと供述-公判

顧客の機密保護を定めた法律への 違反や殺害脅迫の罪で訴えられたスイスのプライベートバンク、ジュ リアス・ベア・グループの元バンカーが、19日にスイスの裁判所で行 われた公判で、口座情報をスイスの複数の税務署に送ったことを明ら かにした。

この元バンカー、ルドルフ・エルマー被告は2002年12月、ケイ マン諸島のジュリアス・ベア・バンク・アンド・トラスト・カンパニ ーの最高執行責任者(COO)職を解雇された。同被告は公判で、自 身が「疑わしい」ビジネス慣行に気づき、ジュリアス・ベアが雇った 私立探偵に監視されていたと語った。

エルマー被告は19日、「私は極めて厳しい状況に置かれていた。 よって自己防衛策を講じたのは理にかなった行動だ」と証言した。

同被告は、今週ロンドンで内部告発サイト「ウィキリークス」の 創設者、ジュリアン・アサンジ氏に約2000件の顧客情報を提供した。 ジュリアス・ベアに15年間勤務したエルマー被告は、オフショアの銀 行口座を利用した脱税を暴露する考えを明らかにしている。同被告は、 スイスの銀行秘密保護法違反、ジュリアス・ベアへの爆弾予告および 従業員への殺害脅迫の罪に問われている。

検察側は、エルマー被告が04、05年にバーゼル、チューリヒ、 ベルンの税当局、およびスイス紙キャッシュにデータのコピーを送っ たとしている。検察官のアレクサンドラ・ベルイマン氏は、エルマー 被告は04年4月にデータを返却する見返りにジュリアス・ベアに現金 を要求したとして、内部告発者ではないと主張している。

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