借金が支える世界経済、成長持続には8500兆円-金融保護主義もリスク

【記者:Aaron Kirchfeld】

1月18日(ブルームバーグ):世界経済が今後10年間に予想され る成長ペースの達成を確実なものとするには、与信を103兆ドル(約 8470兆円)拡大し、現在の倍の水準に増やす必要がある。世界経済フ ォーラム(WEF、本部ジュネーブ)とコンサルタント会社マッキン ゼーが共同でまとめた報告書で指摘した。

世界79カ国の2020年までの借り入れ需要予測と過去のデータに 基づくグローバル信用モデルを用いた分析によれば、「金融保護主義」 が国境を越えた資金調達に打撃を与える中で、借り入れ需要を満たす ためには困難が予想される。

報告書によれば、アジア地域は金融システムと資本市場の整備が 遅れているため、40兆ドルの借り入れ需要の増加を満たすのに苦しむ ことになりそうだ。一方、欧州連合(EU)の金融機関が十分な融資 を実行するには、資本が2兆ドル(約164兆円)程度不足するとみら れ、米国は最大で3兆8000億ドル相当の借り入れを海外の貯蓄に依存 せざるを得なくなるもようだ。

また、信用の拡大が持続可能な水準を超える「ホットスポット」 は今後もその数が減ることはなく、新たな発生も見込まれる。WEF の金融サービス業界担当ディレクター、ジアンカルロ・ブルーノ氏は 18日の発表資料で、「官民の指導者は今後10年間の経済成長を持続す るため、100兆ドルの借り入れ需要を満たす必要があるが、同時に信用 のホットスポットやコールドスポットの発生を招くことがないよう断 固たる行動が求められる」と警告している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE