米金融安定評議会:ボルカー・ルール断固実施を-法令順守の保証など

米金融安定監視評議会(FSOC) は18日、米規制当局はボルカー・ルールを断固として実施すべきだと 提言した。ボルカー・ルールには、銀行の最高経営責任者(CEO) に自行のコンプライアンス(法令順守)制度の有効性を保証させるな どの規定が盛り込まれている。

2008年のような金融危機の再発防止に向けた役割を担うFSOC は、CEOがコンプライアンスの有効性を「公に証明する」ことを規 制当局が義務付けるよう提言した。公表した81ページの提言書は、ボ ルカー・ルールの適用方法を分析している。

法律事務所スカッデン・アープス・スレート・ミーガー・アンド・ フロム(ワシントン)のパートナー、ウィリアム・スウィート氏はイ ンタビューで提言書について、「厳しい要求に対応するための実行可能 なアプローチかもしれない」と指摘。コンプライアンス保証について は「CEOを非常に困難な立場に追い込む」と述べた。

ボルカー・ルールには、銀行が自己資本で高リスク投資を行う機 会を減らす狙いがある。これは、当局の保証が付けられた預金を危険 にさらす恐れがある。

FSOCが18日のワシントンでの会合で示した提言書は、規制当 局が銀行に対し、「容認できない可能性のある自己勘定取引を見分ける ための定量分析」を義務付けるべきだと指摘。また、どの取引が顧客 によって始められたかを「特定するメカニズムの導入」を銀行に求め る必要があるとの意見も示した。

会合に出席したバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 は、ボルカー・ルールの施行には「まだ多くの作業」が必要だとし、「定 量的な評価基準がどのように策定されることになるか非常に興味深い」 と語った。

マーケットメーキング

提言書は、ボルカー・ルールの「断固とした施行を強く支持する」 と主張。規制当局に対し、「容認できない自己勘定取引部門全ての売却 か縮小」を銀行に義務付けることを検討するよう促した。

MFグローバルの金融サービス政策アナリスト、ジャレット・サ イバーグ氏はリポートで、マーケットメーキング(値付け)に関して は、「銀行業界が予想していたよりも前向きな内容だ」と分析。銀行は 自己勘定取引のためにマーケットメーキングを使うことはできないが、 「顧客の需要見通しを誤ったために大きな制裁を受ける心配をせずに、 マーケットメーキングを行う」ことは可能なようだと指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE