米カルパースの保有資産、リーマン・ショック前の水準に回復

米最大の公的年金基金であるカ リフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)の保有資産は、リー マン・ブラザーズ・ホールディングスが連邦破産法11条に基づく会 社更生手続きの適用を申請した2008年9月15日とほぼ同水準まで回 復した。米株式市場の時価総額は適用申請から6カ月で6兆8000億 ドル(約560兆円)吹き飛んだ。

カルパースの資産額は持ち直したものの、依然として職員への給 付に必要な水準の約70%までしか達していない。ジェリー・ブラウン 同州知事が貧困家庭の眼科治療のための予算などを削る緊縮予算を発 表するなか、金融危機によって資産の約3分の1を失ったカルパース は、納税者に給付コストの一段の負担を求めざるを得なかった。

カルパースのジョー・ディア最高投資責任者(CIO)は、「納 税者は、カルパースの退職給付コスト1ドル当たり約23セントを支 払う」と説明。「このコストは金融危機を考慮すれば今後若干増加す るが、不合理な額ではないし、こうした年金債務は州の債務と同様、 避けられない責任だ」と述べた。

全米のカルパースなどの公的年金基金は、最大で3兆ドルの積み 立て不足に直面しており、これが税の徴収額の減少に苦しむ州や地方 公共団体の財政をさらに圧迫している。

ディアCIOは「このような時期に、公的基金の経営幹部は難し い選択を迫られることは確かだが、既に存在する債務を避けることは できない」と述べた。

カルパースは09年6月期に保有資産の23.4%を失った。年間の 減少率としては過去最大だった。10年6月期は13.3%増だった。

リーマンが破綻した08年9月15日時点のカルパースの資産額は 約2250億ドル。09年1月31日には1647億ドルまで減少したが、今 年1月13日時点で2270億ドルまで回復した。過去最高だったのは、 世界的なリセッションが始まった07年10月の約2600億ドル。

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