米アップル担当アナリスト、CEOの健康問題で質問せず-電話会議

18日に決算発表した米アップル が開いた電話会議に参加したアナリストらは、スティーブ・ジョブズ 最高経営責任者(CEO)が求めた健康問題に関するプライバシー尊 重を受け入れ、同CEOが17日公表した医療休暇入りについて一切 質問しなかった。

アップルがアナリストらに同CEOについて尋ねないよう図った わけではない。ジョブズCEOは同職にとどまりながら日々の業務を ティム・クック最高執行責任者(COO)に代行させる。

カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショー・ウー氏(サンフ ランシスコ在勤)によれば、アナリストらはジョブズCEOの医療休 暇の話を切り出すこともなかった。同CEOはアップルが従業員向け に17日配布した電子メールで、自身のプライバシー尊重を求める一 方、医療休暇がどの程度の期間になるのかについては言及しなかった。

ウー氏は「誰一人質問しなかった理由は、アップルが何か新しい ことを追加公表するとは誰も思わなかったからだ」と説明、医療休暇 発表から「たった1日で、何を付け加えるというのだろうか。ジョブ ズCEOは、タイムテーブルはないと言っている」と語った。

アップルの成功は、ジョブズCEOと同氏の人気製品を生み出す 能力によるところが大きい。グリーチャーのアナリスト、ブライアン・ マーシャル氏(サンフランシスコ在勤)は、健康問題についての質問 回避は機会の喪失だと指摘した。

質問する前に電話会議が終わってしまったと話すマーシャル氏は、 「ショックだ」とし、「医療休暇を取るほかない状況で年商が今や1000 億ドル(約8兆2200億円)に届く企業を運営するのは難しいことだ。 誰もが認識しながら触れるのをためらう重要問題が取り上げられない という、極めて残念な電話会議だった」と述べた。

アップルの株価は2010年10-12月(第1四半期)決算発表後 の時間外取引で1.2%高の344.90ドルとなった。純利益は前年同期 比78%増の60億ドル、売上高が過去最高の267億ドルと、いずれも アナリスト予想を上回った。

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