コンテナ船の運搬レート上昇-燃料高騰で運航速度鈍化、供給不足に

燃料コスト節約のため、コンテナ船 の運航速度が少なくとも過去2年で最も遅くなっている。これにより運 搬レートや造船会社の株価が上昇している。

世界のコンテナ船約4660隻の先月の運航速度は平均11.44ノッ トと、前年同月を7.4%下回りブルームバーグがAISライブのデー タを基に集計を開始した2008年5月以降で最低水準となった。燃料価 格が過去2年間で2倍以上に高騰したため、運航速度を低下させること で燃料を節約している。これにより利用可能な船舶数が抑制され船主企 業の収入が下支えされている。

石炭を運搬するばら積み船の用船レートは09年以来の低水準に下 落し石油タンカーのレートも過去1年間で90%落ち込んでいる。一方、 ハンブルク船舶ブローカー協会の指数によると、コンテナ船のレートは 1年間で2倍以上に上昇している。国際通貨基金(IMF)は、今年は 貿易量の伸びが軟化すると予想しており、原油相場は前年同期比で 16%高い水準にある。このため、船主企業にとって運航速度を上げる動 機付けはほとんどない。

未来アセット証券(ソウル)のアナリスト、イ・ソクジェ氏は「運 航速度の鈍化は、第2次世界大戦以降で最大の変化を海運業界にもたら すだろう」と指摘。「つい昨年まで船舶の供給過剰が懸念されていた が、今では不足を心配しなければならないようだ」と述べた。

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