PIMCOカシュカリ氏:米国は債務危機に直面も-国債市場が警鐘

米国の問題資産購入計画(TAR P)で7000億ドル(約58兆円)規模の金融安定化資金の管理責任者 を務めたニール・カシュカリ元米財務次官補は、連邦政府の歳出を抑 制する取り組みがなければ、米国は債務危機に直面する恐れがあると 警告した。

現在、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PI MCO)でマネジングディレクターを務めるカシュカリ氏は、ブルー ムバーグテレビジョンとのインタビューで、「米国の債務は今やわれわ れの手に負えなくなりつつある」とした上で、「米国債市場の指標が警 告を発している」と述べた。

米国債市場では、2年債と30年債の利回り格差(スプレッド) が過去最も拡大。10年債利回りは一時8ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し、3.41%を付けた。

カシュカリ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債購入 を通じて経済に資金を供給し続ける一方、米政府も1兆2000億ドルを 超える財政赤字に対処できていない状況では、米国債の信用が急激に 失墜しかねないと指摘した。

ブルームバーグのデータによれば、米国の公的債務残高は過去5 年間では72%増加し、昨年末時点で14兆ドルを超えた。一方、海外 投資家による米国債保有比率は2008年5月の55.4%から昨年11月に は49.7%に低下している。

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