ECB総裁後任争いでウェーバー氏に追い風-理事会ポストの配分で

【記者:James G. Neuger】

1月19日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員 会メンバー、ウェーバー独連銀総裁に、ECB総裁後任争いで追い風 が吹いている。欧州の小国2カ国がECB理事会のポストを要求した ことで、総裁職を欧州連合(EU)の主要国のいずれかが占めること になるためだ。

ベルギーとスロバキアは、5月に空席となるECB理事会メンバ ーのポストの候補者を指名。これにより、ウェーバー総裁がECB総 裁就任を狙う上での障害が取り除かれた。トリシェ総裁は10月に任 期満了となる。

EUとフランス政府の経済顧問を務めた経験があり、ブリュッセ ルで調査機関を運営するジーン・ピサニフェリー氏は「ウェーバー総 裁と対立したり匹敵するような信用できる候補者をいまだに見いだせ ない」と述べた。

欧州では「小国」と「大国」の不文律があるが、小国が5月末で 退任するトゥンペルグゲレルECB理事の後任ポストを要求している。 ベルギーは17日、同国中銀のプラート理事を指名。スロバキアはス ロバキア国立銀行(中銀)元副総裁のエレナ・コフーチコバー氏を推 している。

誰が勝利しても、今回の候補指名を受け理事会の6つのポストの うち2つを小国が占めることになる。一方、ドイツ、フランス、イタ リア、スペインの4大国はポストを常に確保することを主張している。

この枠組みで考えると、ベルギーが勝利すれば、ルクセンブルク 中銀のメルシュ総裁が総裁候補に浮上する可能性が後退するもようだ。 ルクセンブルクは19世紀にベルギーの一部だった経緯があり、両国 はEU人事に関する判断を共同で行うことが多い。

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