シティ:10-12月利益、予想下回る-トレーディング「弱い」

米銀3位、シティグループの2010 年10-12月(第4四半期)決算は、純利益がアナリスト予想を下回 った。株式と債券のトレーディング収入が落ち込んだ。

18日の同行発表によると、純利益は13億1000万ドル(1株当 たり4セント)。前年同期は75億8000万ドル(同33セント)の赤字 だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト8人の予想 平均では1株当たり利益7セントが見込まれていた。

通年では106億ドルの黒字と、ビクラム・パンディット最高経営 責任者(CEO)が07年12月に就任して以来で初の通期黒字となっ た。

ジョン・ガースパッチ最高財務責任者(CFO)は記者団との電 話会議で、自社資金での株式トレーディングと顧客資金での国債売買 が不調だったと述べた。同CFOは第4四半期について、トレーディ ングが「弱い四半期だったが、1四半期がトレンドになるわけではな い」と語った。

株式トレーディング収入は前四半期から43%減り5億9600万ド ル。債券トレーディングは14億8000万ドルで同58%減だった。J MPセキュリティーズのアナリスト、デービッド・トローン氏はそれ ぞれ12億3000万ドルと32億2000万ドルを予想していた。

シティはまた、将来の損失に備えた引き当てを22億5000万ドル 減らした。

通期黒字

2010年はパンディットCEO就任後初の通期黒字だったほか、 株価は43%上昇、米財務省は公的資金注入で取得したシティ株の売 却を完了した。同CEOは発表資料で「多数の節目を経過した年」で、 シティの「当社の回復におけるきわめて重要な年だった」と位置付け た。

発表資料によると、費用の中の最大項目である報酬は通年で244 億ドルと、前年から2%減少した。10年末の従業員数は26万人と9 月末の25万8000人から増えていた。前四半期比での増加は3年ぶり だった。

ガースパッチCFOによると、自己勘定取引の収益は第3四半期 が約1億5000万ドルのプラスだったが、第4四半期の収益は「ほと んどゼロ」だった。

第4四半期は自社債務の評価替えに伴う費用11億ドルも計上し た。

祝杯はまだ先

オプティック・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネ ジャー、ウィリアム・フィッツパトリック氏は、「シティではまだ誰 も勝利を祝ってはいないだろう」として、4年前に50ドルだった株 価はまだ5ドルの水準だと指摘した。

第4四半期の総収入は前年同期の3倍を超え、184億ドル。中核 事業を集めたシティコープ部門の純利益は24億5000万ドルと、前年 同期の18億ドルから増えた。売却を計画している事業をまとめたシ ティ・ホールディングスは10億ドルの赤字だった。

トレーディング・投資銀行部門の利益は2億3600ドル。シティ は同部門従業員用の報酬額を公表しない。M&A(企業の合併・買収) 助言や株・債券引き受けを含む投 資銀行業務の収入は11億7000万 ドル(前年同期は14億6000万ドル)だった。

JMPのトローン氏は10日のリポートで、投資銀行の「不安な」 業績は「2011年を通して注視していく必要がある」と警告していた。

地域消費者向け銀行の第4四半期純利益は2倍強の13億4000 万ドルに増えた。利益の70%以上が中南米とアジア事業によるもの だった。

不良債権からの損失は68億5000万ドルと、前年同期の71億4000 万ドルから縮小した。

ニューヨーク証券取引所でシティの株価終値は、前営業日比33 セント(6.4%)安の4.80ドル。下落率は昨年6月29日以降で最大 だった。

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