【個別銘柄】繊維、日立、アップル関連、不動産、リョービ、ダイエ

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

繊維株:帝人(3401)が前日比6.6%高の421円、東レ(3402) が4.7%高の556円。東証1部33業種の繊維製品指数は3.1%高で、 値上がり率2位。経済産業省が18日公表した2010年11月の炭素繊維 生産量は前年同月比78%増えた。一方、米ボーイング社が最新中型旅 客機の納入を7-9月に先送りすると前日発表したことについては、 2四半期の延期で済んだため、炭素繊維の需給が締まるとCLSAア ジアパシフィックマーケッツの黒澤真アナリストはみていた。

日立製作所(6501):3.8%高の465円。一時466円と08年11月 17日以来、約2年2カ月ぶりの高値を回復した。モルガンスタンレー MUFG証券は18日、非コア事業の切り離しに向けて積極的な動きを 続けていると指摘、足元の業績回復を評価する形で同社株の目標株価 を従来の400円から500円に引き上げた。

非鉄金属株:住友金属鉱山(5713)が4.9%高の1456円、三井金 属鉱業(5706)が6.6%高の293円など。18日のニューヨーク商業取 引所で銅と金の先物相場が続伸したほか、ロンドン金属取引所(LM E)のニッケル先物相場(3カ月物)は一時、昨年4月27日以来の高 値を付けた。市況高が収益にプラスに働くとみられた。

米アップル関連株:音響機器などが主力のフォスター電機(6794) が1.8%高の2589円、コネクタ大手の第一精工(6640)が3%高の4600 円など。米アップルの10年10-12月期(第1四半期)純利益は1株 当たり6.43ドルで、ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均

5.41ドルを上回った。年末商戦での「iPad(アイパッド)」や「i Phone(アイフォーン)」などの販売好調が寄与。アップル株は時 間外取引で4.8%高まで上昇していた。

電子部品株:村田製作所(6981)が2%高の6140円、日本電産が 1%高の8420円など。米アップルの好決算を受け、スマートフォン(高 機能携帯電話)普及に伴う電子部品需要の拡大が期待された。また、 19日付の日本経済新聞朝刊が、村田製や日電産など大手5社の10年 10-12月期の受注額合計が8000億円弱と、前年同期比5%前後増加 したと報じたこともプラス材料。

不動産株:三菱地所(8802)が2.8%高の1672円、三井不動産(8801) が2.5%高の1798円など。不動産経済研究所が19日午後に発表した 10年12月の首都圏マンション市場動向によると、発売は7388戸と前 年同月比41%増えた。またドイツ証券では、中国やシンガポールなど ほかのアジア諸国は不動産投資規制を強化している一方、日本は日本 銀行が不動産投資信託(Jリート)を購入するなど金融緩和を行って おり、状況がまったく逆と指摘。不動産投資家が投資先として日本の 比重を高めている、と分析していた。

リョービ(5851):3.6%高の376円。一時389円と08年7月以来、 約2年半ぶりの高値水準を回復した。主力の自動車用ダイカストの販 売が回復し、10年4-12月期の連結営業損益が65億円前後の黒字に なったもよう、と19日付の日経新聞朝刊が報道。前年同期は24億円 の赤字だった。

JSP(7942):1.1%高の1373円。一時1440円と07年10月以 来、約3年3カ月ぶりの高値を回復した。産業用資材や住宅用断熱材 向けなどの拡大で業績は順調に推移している。自動車用バンパーコア 材向けなど発泡ポリプロピレンの成長性を評価し、いちよし経済研究 所が新規に強気の投資判断を付けたことも追い風となった。

東陽テクニカ(8151):3.3%高の900円と高値引け。みずほ証券 は18日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き 上げた。新しい目標株価も従来の750円から940円に上方修正した。

ダイエー(8263):5.6%安の303円。メリルリンチ日本証券は18 日付で、投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」に2段階引 き下げた。昨年9-11月の業績改善ペースが鈍り、赤字体質からの脱 却には時間がかかる、との認識が広がる可能性があるとしている。新 しい目標株価は300円と、前回の400円から引き下げ。

グリー(3632):3.4%高の1174円。スマートフォン向け広告サー ビスを行うアトランティス(東京都千代田区)を買収する、と18日に 発表、将来的な収益貢献が期待された。アトランティス買収でグリー はソーシャルアド機能の拡充を図る。

ボルテージ(3639):3.9%高の1148円。一時9.4%高と昨年12 月17日(9.9%高)以来、約1カ月ぶりの日中上昇率を記録した。交 流サイト向けゲームなどのソーシャルアプリの売上高が想定を大きく 上回って推移、18日に11年6月期の単体当期純利益予想を3億7400 万円から前期比30%増の4億2700万円に引き上げた。

TAIYO(6252):9.2%高の178円。新興国向けの輸出機械に 搭載される油空圧機器や新幹線などの鉄道車両に搭載される空気圧機 器の受注が回復、11年6月期の連結純利益予想を5億1000万円から 7億2000万円に41%引き上げた。

東京応化工業(4186):1.9%高の1898円。同社の昨年4-12月 期の連結営業損益が40億円前後の黒字になったもよう、と19日付の 日経新聞朝刊が報道。業績改善を評価する買いが先行した。前年同期 は2億7700万円の赤字。半導体や液晶ディスプレーに使うフォトレジ スト(感光性樹脂)の出荷が想定よりも順調に推移、製造拠点の再編 などで固定費が減少したという。

水産や農業関連銘柄:東都水産(8038)が11%高の157円、井関 農機(6310)が3.4%高の242円。国際穀物市況の高騰を受け、商品 24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズGSCIスポット 指数は18日に一時646.55と、08年9月26日以来の高値水準を回復 した。市況高が業績を押し上げるとみられた。

東洋合成工業 (4970):7.2%高の716円。電子材料市場での需要 取り込みを狙い、西日本工場を建設する方針を固めた。このほか、新 興国を中心とした香料市場の成長をにらんで千葉県東庄町に香料工場 を建設する計画で、社内プロジェクト体制を発足、将来的な収益寄与 などが見込まれた。

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