米国債:上昇、株安で買い-10年債利回りの変動幅拡大(Update1)

米国債相場は上昇。昨年12月 の米住宅着工件数が予想以上に減少したことを手掛かりに株式相場が 下落したため、買いが優勢になった。10年債利回りの変動幅は2カ 月ぶりの狭いレンジから拡大した。

30年債と2年債の利回り格差は過去最大付近となった。インフ レ加速のリスクに対して、高い利回りを求める動きが広がった。米連 邦準備制度は77億ドル相当の米国債を購入。米国債市場は過去1週 間余りで最も薄い商いだった。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏は、「前日の金利上昇やこの日の株安、欧州 からのニュースがないといった支援材料で、米国債に買いを入れやす い環境が整った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.34%。一時は3.32%まで下げたが、

3.39%まで上昇する場面もあった。前日には3.41%と、12日以 来の高水準を付けた。同年債(表面利率2.625%、2020年11月 償還)価格は7/32上げて94 2/32。

10年債利回りはこれより先、3.39-3.34%と、4.7bpのレ ンジ内での取引となっていた。これは昨年11月11日以来の狭いレ ンジ。

フラナガン氏は「市場参加者は3.25-3.55%のより広いレン ジを見込んでおり、なかでも3.30-3.40%のレンジだ」と指摘。 「ほかにニュースがなければ、10年債で3.40%の利回りには買い が集まる」と述べた。

30年債利回り

30年債利回りは4bp低下の4.53%。前日には4.61%と、 1カ月ぶりの高水準を付ける場面もあった。2年債利回りは2bp低 下の0.56%。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポ ール・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は、「レンジ取引にまだとど まっている」と指摘。「一時抜け出したが非常に小幅で素早く、また レンジ内に戻ってしまった」と述べた。

インターバンク・ブローカー最大手の英ICAPによると、米国 債の出来高は午後4時1分現在、約2620億ドルと10日以降では 商いが最も薄かった。前日は約2730億ドルだった。2010年の1 日平均は2494億ドル。

米商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数(季節調整済み、 年率換算)は前月比4.3%減の52万9000戸となった。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は55万戸だっ た。

NY連銀の国債購入

ニューヨーク連銀はこの日、償還期限が2013年12月-14年 1月の国債を買い入れた。保有者が差し出した391億ドルのうち、

19.8%を購入。過去10回の国債購入では平均で34%を買い取って いる。

同連銀のウェブサイトによれば、20、21両日にも国債を購入す る予定だ。

2年債と30年債のスプレッド(利回り格差)は3.97ポイン ト。前日には4.01ポイントまで拡大し、利回り曲線はブルームバ ーグが1977年にデータの記録を開始して以降で最もスティープ化 した。

ドイツ銀行の金利ストラテジスト、アレックス・リー氏は「現時 点で、インフレは管理不可能とはなっていないが、これはインフレに 対する市場の懸念を反映している」と述べた。

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