欧州の投資銀行、報酬規制強化で人材確保に支障も-JPモルガン

欧州の投資銀行は「報酬規制の強 化」で、米競合企業と比べ、トップクラスの人材確保が困難になる可 能性がある。JPモルガン・カザノブのアナリストが指摘した。

キアン・アボホセイン氏率いるアナリストは18日のリポートで、 「投資銀の報酬体系に関する規制が欧州での金融改革の鍵となってい るが、米国ではリスクテーク抑制により重点が置かれている」と指摘。 「欧州連合(EU)の新たな報酬規制は、米国とアジア、スイスの非 スイス系銀行から優秀な人材が欧州諸国や同地域に拠点を置く投資銀 に移籍する上で妨げとなる」との見方を示した。

欧州銀行監督者委員会(CEBS)は先月、過度のリスクテーク につながるインセンティブを抑えるため、バンカーのボーナスについ て現金支給の制限と支払いの一部繰り延べを柱とする新たな規制法を 承認した。

新規制の影響を受けるのはトップクラスのバンカー、200-400 人にすぎないとみられるものの、その中には「重要な稼ぎ手」が含ま れているとアナリストは指摘。それが欧州投資銀での一段の基本給上 昇とコスト面での柔軟性低下につながりかねないと説明した。ただ、 専門分野に特化した小規模なブティック型の証券会社やヘッジファン ドなどは恩恵を受ける可能性があるとしている。

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