アップルのクック氏、対グーグル戦争でジョブズ氏の「魔法」使えるか

米アップルのティム・クック最高 執行責任者(COO)は、医療休暇中のスティーブ・ジョブズ最高経 営責任者(CEO)に代わり、製品開発の促進や米グーグルとの競争 といった課題に挑む。クック氏がジョブズ氏の代行を務めるのは過去 7年間で今回が3度目。

ジョブズ氏は17日、従業員にあてた電子メールで医療休暇の取 得を明らかにした。ジョブズ氏は、CEO職を続けながら主要な事業 戦略の決定に関与する意向を示しているが、職場復帰の時期について は述べていない。ジョブズ氏はがん治療を受けており、肝臓移植を受 けたことがある。

米調査会社カレント・アナリシスのリサーチディレクター、ア ビ・グリーンガート氏は、アップルは今後も現在の市場で成功するだ ろうと述べた上で、ジョブズ氏なくして同社はどのように新しい方向 性を見出していくのかは疑問だと指摘した。

グリーンガート氏は、「ジョブズ氏は小さくてニッチな市場を見 出す力、またそれを一大事業へと発展させるためには何が必要かを見 極める力を持っている。その力はまるで魔法のようだ」と述べ、「ス ティーブ・ジョブズという人は唯一無二の存在だ」と賞賛した。

アップルは、携帯端末「iPhone(アイフォーン)」や昨年 4月に発売したタブレット型コンピューターの「アイパッド(ⅰPa d)」の好調に支えられ、時価総額は大幅に押し上げられ、3210億ド ルとなった。

アンドロイドとデッドヒート

同社は現在、スマートフォン(多機能携帯電話)市場で、米グー グルが開発した基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した製品 と激しい競争を展開している。米コムスコアによると、米国では昨年 11月のスマートフォン市場でアンドロイドのシェアは26%、アイフ ォーンは25%だった。

またモバイル広告の分野では、グーグルが有利な展開となってい る。米調査会社IDCが先月発表したところによると、米モバイル広 告分野ではグーグルの2010年のシェアが59%と推定されている。こ れに対してアップルのシェアは10%未満にとどまったもよう。

アップルとグーグルはこのほか、テレビとインターネットをつな ぐソフトウエア市場でも競争を繰り広げいている。

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