欧州:安全網強化急がず、ドイツが抵抗-焦点は3月サミットに

欧州連合(EU)は、高債務 国向けの安全網の強化を急がない。債券市場が幾分の沈静化を示 す中で、域内随一の経済大国であるドイツが拙速な対応に抵抗を 示した。

ドイツのショイブレ財務相は、差し迫った行動の必要はない との見解を示した。総額7500億ユーロ(約83兆3000億円) 規模の域内救済基金の強化や恒久的な危機対応メカニズムの整 備、ユーロ圏諸国への財政規則強化などを決める期限として、3 月終わりを想定している。

一方、EUの欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は 18日、EU財務相理事会後の記者会見で「危機は続いている」 として、ここ数日の緊張緩和で安心してはならないと戒めた。

先週はユーロが対ドルで3.7%上昇。この日のスペイン政府 の短期国債入札では落札利回りが前回入札時を下回った。

17日から2日にわたる財務相会合の開始に先立ち、ドイツ とフランスを含むユーロ圏の中の最高格付け国は17日に、救済 基金の強化の方法を協議した。

当局者によると、専門家は現在、ユーロ圏諸国が運営する4400 億ユーロ規模の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)への保証拡 大がこれら諸国の最高格付けを脅かすかどうか調査している。オラン ダのデヤーヘル財務相は、トリプルA格付けの「わが国が支援を強化 するのは包括的パッケージがある場合に限られる」と述べた。救済資 金の残りは欧州委が運営する基金の600億ユーロと国際通貨基金(I MF)が拠出する2500億ユーロ。

包括案の一環としては、基金による流通市場での国債購入を 可能にする案などが含まれる。包括案の取りまとめに向けた次の 焦点は3月24、25日のEU首脳会議となる。

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