EU:銀行ストレステスト厳格化へ、ボーナス抑制求める

次回の欧州の銀行ストレステ スト(健全性審査)は、昨年よりも厳しい内容となり、ソブリン債 リスクと流動性も審査の対象とする。欧州連合(EU)の行政執行 機関、欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・金融サービス担当) が言明した。

同委員は18日ブリュッセルでEU財務相理事会後に記者団に 「テストで弱点が発見された後の信頼に足る対応も必要だ」と語っ た。また、他の業界が苦しんでいる時に、銀行はボーナスについて「節 度を示すべきだ」とも述べた。「欧州の銀行は経済と社会を見失って はならない」とくぎを刺した。

EU加盟国の財務相と欧州委の当局者らは、域内銀行に対する ストレステストの基準厳格化を協議した。当局は域内の金融業界に 対する信頼回復を目指している。

昨年実施されたEUのストレステストでは、域内銀行の必要追 加資本がアナリスト予想の最低の約1割にすぎない35億ユーロ (約3900億円)と判定され、厳格さが不十分だとの批判を呼んだ。 国家のデフォルト(債務不履行)を想定した査定も含まれていなか った。

バルニエ委員は、EU財務相らは次回のストレステストでは 「ソブリン債リスクを計算に入れた完全な透明性が必要だ」という 点で「大筋合意」していると述べた。当局は前回のテストに比べて ソブリンリスク評価の方法を「改善する必要があるかどうかを検討 している」という。

ロンドンに拠点を置く欧州銀行監督機構(EBA)によると、 欧州の監督当局は銀行資本に関する新たなストレステストを早け れば2月にも開始する。EBAはまた、「流動性に関する脆弱(ぜ いじゃく)な分野」についても査定するとしている。

バルニエ委員は、流動性審査と資本の審査を「並行して」行う べきだとし、「真剣なものとして実施する必要がある」と付け加え た。

ベルギーのレインデルス財務相は18日、記者団に「米国と欧 州が同じ基準」を持つことでストレステストの透明性が高まるだろ うと語った。欧州委のレーン委員(経済・通貨担当)は17日、ス トレステストについて「現在、手法を設計中で、その後より厳しい テストが実施される」と述べていた。

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