FRBは2013年まで金利据え置きの公算、米景気は減速へ-CIBC

米国の住宅・雇用市場が回復に苦 しむことから、米連邦準備制度理事会(FRB)は2013年まで利上げ を開始しない公算が大きいとの見方をカナダの銀行、カナディアン・ インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)が示した。

CIBCのシニアエコノミスト兼政府担当主任ストラテジストの ウォーレン・ラブリー氏(トロント在勤)は、米国の今年の経済成長 率は2.6%と、昨年の2.9%から鈍化すると予想した。今年前半は製造 業の回復とオバマ大統領の減税の延長が景気を下支えするが、後半は それらの効果がはげ落ちるとの見方を示した。

ラブリー氏は17日の東京でのインタビューで、「米国経済が乗り 越えなければならない主要な障害が幾つかあるほか、今年後半に減速 する可能性が非常に高い」と指摘。そのため、「FRBは利上げを全く 急がないだろう」との見解を示した。

FRBの政策担当者は先週、米景気は勢いを増す兆しを見せてい るものの、失業率の低下に向け、金融緩和策を継続する必要があると 指摘していた。米ボストン連銀のローゼングレン総裁は、失業率の低 下を促進するため、金融緩和策が引き続き必要との認識を示し、タル ーロ理事は、最近の経済指標には6000億ドル規模の米国債購入計画の 変更を正当化するような要素は全くないと述べた。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金 利先物は、FRBが12月までに政策金利を少なくとも0.25ポイント 引き上げる確率が39%となっていることを示している。米政策金利は 08年12月以降、0-0.25%に据え置かれている。

ラブリー氏は「米国経済は、特に雇用市場などにスラック(たる み)が多くあるため、たとえ見通しが幾らか明るくなっても、利上げ を検討するのは難しい」と語った。

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