米バンク・オブ・アメリカ、人材大量流出で欧州市場シェア半減

米銀バンク・オブ・アメリカ(B OA)の欧州投資銀行部門が上級バンカー少なくとも30人の大量流出 に見舞われ、縮小するビジネスの獲得競争でライバルに後れを取って いる。

ブルームバーグの集計データによると、2009年にメリルリンチを 買収したBOAは昨年、欧州の企業の合併・買収(M&A)助言分野 で11位と、過去最高だった07年の4位から後退した。調査会社フリ ーマンによれば、欧州・中東・アフリカでの投資銀行業務収入では、 BOAのシェアはメリルリンチ買収以降5割余り減少、2.2%に落ち込 んている。

同行はこれに対応し、同地域で最大30人のマネジングディレクタ ーを採用する計画だ。欧州・中東・アフリカ担当の投資銀行部門責任 者、クリスチャン・マイスナー氏(41)が明らかにした。昨年7月に 野村ホールディングスから移籍した同氏は先月のインタビューで、「最 初の優先課題は明らかに人材基盤の再構築だ」と述べ、「状況が比較的 落ち着けばビジネスを再調整しながら企業との対話を発展させること が容易になるだろう」と語った。

BOAの世界的な投資銀行ビジネスの再建は、メリルリンチ元幹 部で買収後に同行のグローバル・バンキング・アンド・マーケッツ部 門社長に就任したトーマス・モンタグ氏が監督している。ニューヨー ク在勤のモンタグ氏はアジアの投資銀行業務拡大を推進しており、09 年初め以降約400人を増員。欧州では上級バンカー流出の流れを反転 させるため、マイスナー氏を採用した。BOAはメリル買収以前にロ ンドンで小規模の投資銀行部門を設置し、欧州全体を担当させていた。

ソブリン債危機がギリシャやアイルランドへの支援につながる中 で、欧州のM&Aビジネスは減少し、投資家の信頼感は落ち込んでい る。フリーマンのデータによれば、証券会社の投資銀行業務収入は今 年、アジアが欧州を上回る可能性がある。西欧での投資銀行業務収入 は10年に13%減少し199億ドル(約1兆6400億円)だった。

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