ルービニNY大教授:欧州債務危機の波及が11年の主要リスク

米ニューヨーク大学のヌリエル・ ルービニ教授は、現実となる公算が大きい欧州債務危機の波及が2011 年における世界経済の主要なリスクになるとの見方を示した。同教授 は世界的な金融危機を的確に言い当てたことで知られる。

同教授は豪経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー (AFR)への寄稿で、「ユーロ圏の問題がポルトガルやスペイン、ベ ルギーに広がれば、欧州域内における金融危機の波及が最も重大なリ スクの一つになる。この問題は広がる公算が大きそうだ」と指摘した。

ルービニ氏はまた、米国は今年、起こる可能性の高い「住宅市場 の二番底」や弱い雇用創出、国や地方レベルでの「予算上の大きな穴」 に直面していると説明した。さらに、金融機関の多くがリスク回避姿 勢を維持するため、欧米の与信の伸びは抑制されるだろうとの見解を 示した。

同教授によれば、今年の世界経済の成長は「先進諸国では活気を 欠いた潜在成長率を下回るU字型の回復」となる一方、新興国・地域 ではマクロ経済や金融、政策のファンダメンタルズ(基礎的諸条件) がより力強く「V字型の回復」が見込まれる。これは先進国で約2%、 新興国・地域で約6%、世界全体で約4%の成長を意味すると記した。

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