東洋電株8カ月ぶり高値、中国交通事業の拡大期待-格上げ

電車用駆動装置大手の東洋電機製 造株が午後の取引で一段高。中国関連の交通事業をけん引役に業績は 拡大基調にあるとし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日に 投資判断を「アウトパフォーム」に上げた。今後の収益拡大、株価の 水準訂正余地を見込む買いが優勢で、一時8.1%高の533円と昨年5 月18日(536円)以来、8カ月ぶりの高値水準を回復した。

三菱UFJモルガン証の石野雅彦シニアアナリストは17日付の リポートで、株価判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上 げ、今後12カ月間の目標株価を400円から600円に変更した。目標株 価は、ディスカウント・キャッシュフローから算出している。

石野氏は、会社側が13日に発表した10年6-11月(上期)連結 決算で、売上高が前年同期比27%増の189億円と当初計画の180億円、 営業利益が6億4200万円と同4億円をそれぞれ上回った点を評価。受 注面では円高による競争激化、日中関係など不透明要素もあるが、上 期決算を受けて今期(2011年5月期)業績予想を見直し、営業利益は 会社側計画と同じ当初の前期比64%増の16億円からから18億円に上 積みした。

米国、中国における高速鉄道、地下鉄網の整備により交通事業の 売上高が拡大していくと予想。現在15万車両ある世界の鉄道車両が 2030年までに倍増するとの東洋電側予想について、石野氏は「米国や 中国など積極的な計画発表を考慮して、同様な成長を見込んでいる」 という。また、同社主軸の交通事業の営業利益率は前5月期で7.4% と、海外競合企業と比較しそん色はないとした。

ただ、競合企業との事業規模面での格差などから過去1年の株価 パフォーマンスは見劣りしたが、「今後は、中期的な高速鉄道や地下鉄 需要の高まりによる業績の安定的な拡大につれて、事業規模によるリ スクプレミアムも軽減され、株価評価が再認識される可能性がある」 と同氏は指摘している。

ブルームバーグ・データで地域別売上高の状況を見ると、前期 (2010年3月)時点でアジアは13.8%と、09年3月期の10.3%から 増えている。

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