米国株:上昇、商品株高や欧州の取り組みで-シティは安い

米株式相場は上昇。シティグル ープの決算が予想を下回ったほか、アップルのスティーブ・ジョブズ 最高経営責任者(CEO)の健康をめぐる懸念が広がったものの、商 品株の値上がりや欧州の財務相が域内支援に向け取り組む姿勢を示し たことが相場を押し上げた。

ドルの値下がりによる商品相場の上昇を材料に、アルミ生産のア ルコアやエクソンモービルが買われた。ボーイングも高い。同社は最 新中型旅客機「787」(ドリームライナー)の第1号機の納入を7 -9月(第3四半期)に延期したが、この延期は一部のアナリスト予 想と一致した。

一方、シティは下落。同行の2010年10-12月(第4四半期) 決算は、自社債務の評価替えに伴う費用計上で利益が圧迫された。ア ップルはジョブズCEOの医療休暇を発表したことを嫌気し売られた。

S&P500種株価指数は前営業日比0.1%高の1295.02と、 08年8月28日以来の高値。ダウ工業株30種平均は50.55ドル (0.4%)上げて11837.93ドル。

プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジス ト、クインシー・クロスビー氏は「シティやアップルのニュースを市 場は消化しつつあるようだ」と分析。「経済指標は力強い。アップル を含め、企業決算も好調が見込まれている。欧州では債務危機の拡大 阻止のため、財務当局者が防火壁を築いている。どれだけ持つかは分 からないが、機能しているようだ。市場もそれに応じた反応を見せて いる」と述べた。

1928年以降のパフォーマンス

S&P500種は14日までの時点で週間ベースでは7週連続高 と、07年5月以来の長期連続上昇となった。べスポーク・インベス トメント・グループのデータによれば、1928年以降、S&P500 種が7週連続高となった後は、8週目は平均で0.8%高、1カ月間 では1.3%高となっている。

この日は欧州株も上昇。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) は17日、高債務国向けの安全網の強化を表明した。

エネルギー・資源株は上昇。ドル下落で代替投資先としての商品 の魅力が高まった。アルコアは1.9%高の16.27ドル。エクソン は1.1%上げて78.71ドル。

ボーイング

ボーイングが3.4%高の72.47ドルとなり、ダウ平均の上げを 主導した。同社はドリームライナーの第1号機の納入を第3四半期に 延期。当初計画から3年を超す遅延となる。グリーチャー・セキュリ ティーズのアナリスト、ピーター・アーメント氏は今回の延期につい て、「大方の予想と一致している」と述べた。同氏はボーイング株に 買い推奨を出している。

S&P500種の産業株指数は0.6%高。ニューヨーク連銀管轄 地区の製造業景況指数は2カ月連続で上昇した。受注や出荷が伸びた。

ニューヨーク連銀が18日発表した1月の同地区の製造業景況指 数は11.9と、前月の9.9(速報値10.6)から上昇。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は12.5 だった。同指数ではゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

シティは6.4%安の4.80ドル。同行は第4四半期に自社債務 の評価替えに伴う費用11億ドルを計上した。純利益は一部項目を除 いたベースで1株当たり4セントと、アナリストの予想平均を48% 下回った。

アップルは2.3%安の340.65ドル。事情に詳しい関係者によ れば、ジョブズCEOは稀有(けう)な型のがんと闘い約2年前には 肝臓移植を受けており、健康状態が悪化している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE