ドル下落、対ユーロで1.33ドル半ば-ロシアがスペイン債購入再開検討

東京外国為替市場ではドルが下落。 朝方は欧州重債務国向けの救済基金の規模拡大期待の後退などを背景 に対ユーロでドル買いが先行したが、その動きも続かず。欧州市場に 向けては、ロシアがスペイン債の購入再開を検討するとの報道が伝わ り、ユーロ買い・ドル売りが一段と進んだ。

ユーロ・ドルは朝方に1ユーロ=1.3253ドルまでユーロ安・ドル 高に振れた後、午後には1.33ドル台を回復。欧州市場に向けて一時、

1.3367ドルまでユーロ買い・ドル売りが進んだ。

資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役は、日中 はアジア系によるユーロ買い・ドル売りが出ていたようだと説明。た だ、「ユーロ・ドルについては、ユーロの信認低下でいずれまたユーロ 売りになると思う」と話した。

ドル・円相場も1ドル=82円台後半から一時82円44銭までドル が軟化。中国人民元はこの日、対ドルで約17年ぶりの高値に向けて上 昇した。19日の米中首脳会議を前に中国当局が元高を容認するとの観 測が背景で、中国人民銀行(中央銀行)は人民元の中心レートを2005 年の米ドル・ペッグ(連動)制廃止以降の最高値に設定した。

ロシア、スペイン国債の購入再開を検討

ロシア政府はスペイン国債の購入を再開することを検討している。 スペイン紙パイスがロシアのジューコフ副首相の発言として報じた。 ロシアは2010年にスペインの信用格付けが引き下げられたことを受 け、スペイン債の購入を中止していた。

同紙によると、ジューコフ副首相は、最近のスペインの入札が同 国の経済成長への信頼感を示したことから、ロシア財務省はスペイン 債の買いを再開する理由があると語った。

欧州ではこの日、欧州連合(EU)財務相理事会が開かれる。ユ ーロ圏財務相会合(ユーログループ)は17日、高債務国向けの安全網 の強化を約束するとともに、財政危機の抑制で直ちに行動を求める圧 力には直面していないとの認識を示唆した。

ユーロ・円は朝方に1ユーロ=109円59銭までユーロ安・円高が 進んだが、その後急速に下げ渋り、午後には110円台前半まで値を戻 した。

ドルほぼ全面安

ブルームバーグ・データによると、午後4時25分現在、ドルは主 要16通貨中、13通貨に対して前日終値から値を切り下げている。三 菱UFJ信託銀行資金為替部の塚田常雅グループマネージャーによる と、ドル売りの背景について「米国の年金に関する英紙の記事を指摘 する声もあった」という。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、米連邦・州政府が公 的年金基金の2兆5000億ドル(約206兆円)に上る積み立て不足に対 応するため、資産の売却やサービス支出の削減を迫られる可能性があ ると報じた。ニュージャージー州の年金基金で会長を務めたオリン・ クレーマー氏とのインタビューを引用して伝えた。

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