日銀基金のTB買い入れ、応札倍率が上昇-共通担保オペは見送り

日本銀行が18日に実施した資産 買入基金による国庫短期証券(TB)の買い入れ入札では、応札倍率が 前回の昨年12月に比べて、上昇した。1年物の在庫を抱えたディーラ ーが積極的に応札したことが背景。一方、日銀の共通担保資金供給オペ は実施が見送られたが、資金余剰感が強い中で市場への影響は見られな かった。

日銀はこの日、昨年12月27日以来となる基金のTB買い入れ 1500億円を通知。入札には8825億円の応札が集まり、1501億円が落 札された。応札倍率は5.88倍と前回の4.11倍から上昇した。

下限0.1%に対する利回り格差入札となり、相対的に利回り水準 の高い残存期間の長い銘柄ほど落札されやすい。この日の落札利回りは

0.137%と、前回の平均0.143%から低下した。

国内証券のディーラーは、オペには新発1年物が集まったと指摘。 17日の1年物入札は落札利回りが予想を上回り、予定外に在庫が増え たディーラーもあったとみられるが、オペが実施されたことで1年物の 売り圧力も落ち着くという。TB1年物165回債入札の最高利回りは

0.1401%、平均利回りは0.1381%で、オペの落札利回りは実勢水準 だったという。

日銀は昨年11月9日以降、基金によるTB買い入れを6回実施し ているが、そのうち3回は昨年12月の第3週から第5週に集中してお り、TB発行が減少する時期だったため、需給ひっ迫や利回り低下を後 押しする要因になった。

一方、前週は通常のTB買い入れオペ3000億円が見送られた。 短資会社の担当者によると、年初に利回りが低下しすぎたことで投資家 の買いが手控えられ、新発債の6カ月物や3カ月物は証券会社の荷もた れ感も出てきていると話す。

国内大手金融機関の資金担当者は、TB3カ月物は需給が締まっ ていた年初に利回り水準が低下しすぎた面もあり、あすの入札では再び

0.11%台に上昇する可能性が高いという。

証券会社などの資金調達コストを示すレポ(現金担保付債券貸借) 金利は実質的な下限である0.10%近辺で低位安定している。国内証券 のディーラーは、いくら資金調達コストが安くても、投資家へのTB販 売が進まず、証券会社が大量の在庫を抱える状況は日銀も好ましく思っ ていないのではないかと話す。

共通担保オペ見送り

日銀は午後の共通担保資金供給オペの通知を見送った。資産買入 基金の同オペを除くと、昨年12月13日以来の見送り。

国内大手金融機関の担当者は、これまでオペが札割れになっても 淡々と通知されていたので意外感があったとしながらも、17日のオペ が大幅な札割れだったことで様子をみたのではないかという。

17日に実施された全店共通担保オペ(1月19日-2月18日)で は、通知額8000億円に対して応札額が1517億円にとどまる大幅な札 割れになった。同オペの札割れは3回連続。3カ月物の基金オペの応札 倍率も2.82倍と、同オペ導入以来の最低を記録した。

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