渡部恒三氏:与謝野氏は「100%障害」、野党に理解求める

民主党の渡部恒三最高顧問は18日、 菅直人首相が直前まで野党の「たちあがれ日本」に在籍していた与謝 野馨元財務相を経済財政担当相として入閣させたのは今後の国会運営 に「100%障害になる」ものの、消費税増税を含む社会保障・税制の抜 本改革を求める与謝野氏の政策に間違いはないとして、野党側に理解 を求める努力をする考えを示した。

渡部氏はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、与謝野氏 の入閣について「間違いだったと思う。大臣になるために反対党に付 いたというのはありません。国民を指導する立場の政治家が、大臣に なるために節義を捨てるというのは恥ずかしいことだと思う」と指摘 した。

その上で、渡部氏は、与謝野氏が社会保障制度の立て直しと税制 抜本改革の必要性を訴え続けていることについては「政策的には100% 一致している。今やらなければならない最大の政治問題だ」と評価。 自民党など野党側に対し「人格的には批判されることだが、お許しい ただきたい。与謝野君を認めてくれるように野党の諸君にもお願いす るつもりだ」と語り、与謝野氏起用に理解を求めていく考えも強調し た。

また、自民党との関係については「日本の国が滅びるかどうかと いうときは、自民党の皆さんと心を一つにして政治をやれると思う」 と述べ、将来的な連携に期待感を示した。

小沢元代表

渡部氏は78歳。衆院初当選は小沢一郎元代表と同じ1969年で、 現在14期目。小沢氏とは自民党旧田中派、旧竹下派、旧新生党、旧新 進党で行動を共にした。その間、厚生相、通産相、衆院副議長などの 要職を歴任。民主党では国対委員長などを務めた。

「政治とカネ」の問題をめぐる小沢氏の対応について渡部氏は「大 きな疑惑を持たれ、しかもその疑惑に対してさわやかな説明をしてい ない」と批判するが、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された場合 の小沢氏の出処進退については「彼自身が自ら判断して日本の政治の ために民主党のためになることを判断してほしい」と述べるにとどめ た。

24日に開幕する通常国会の見通しに関しては、参院で与謝野氏に 対する問責決議案が「おそらく出る」との見通しを示した。与謝野氏 が大臣職にとどまったままで国会審議が立ち行かなくなった場合には 「進まないときは辞めてもらえればいいことだ。民主党にはあのクラ スの大臣なんか何十人もいるから」と語った。

ただ、数カ月で与謝野氏の交代もあり得るかとの質問に対しては、 「国会次第だ。彼が大臣で国会が進んでいるなら何も辞めさせる必要 はない。今さらなったものを『明日辞めなさい』とは言わない。なっ てしまったのだから国会が無事に治まるならばこのまま続けてもらう しかない」と述べた。

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