食料高騰:アフリカで暴動、インドは輸出禁止-米農産物輸出が最高に

食料価格が過去最高に並ぶ水準ま で高騰したことを受け、アフリカ北西部のアルジェリアで暴動が発生し たほか、インドは一部の食料の輸出を禁止している。一方、米国では消 費者物価指数(CPI)が記録的な低い伸びを示すなか、農産物の輸出 額が過去最高水準に達するとみられている。

国連によると、世界の食料価格は昨年、25%上昇し12月に過去最 高水準に達した。世界各国の輸入額は急増し、貧困国では2009年と比 較して最大20%増加する可能性が高い。米農務省(USDA)による と、最大の輸出国である米国の食料小売価格の昨年の上昇率は1.5%で 今年は2%にとどまると予想されている。

中国やセルビアなど各国の政府は輸入を増やし、食料価格上昇を抑 制するため販売を制限したり備蓄を放出したりしている。USDAによ ると、価格高騰により米国産の農産物輸出額は今年、16%増加し過去最 高の1265億ドル(約10兆4500億円)に達する見通し。

米国の消費者への影響はこれまでのところ大きくはないものの、食 品小売りチェーンのウィン・ディキシーやスーパーマーケット大手のス ーパーバリューは値上げを計画していることを明らかにした。ブルーム バーグがアナリストやトレーダー100人以上を対象に実施した調査によ ると、商品相場の上昇は続く見込みだ。

調査・分析会社セントラル・ステーツ・コモディティーズ(ミズー リ州)のジェーソン・ブリット社長は「われわれは間違いなく甘やかさ れている」と指摘。「支出のうち食費の割合は小さいが、収入に占める 食費の割合が増えても驚かないだろう」と述べた。

USDAの食料担当エコノミスト、エフライム・リーブタグ氏によ ると、米国では食費1ドルのうち約19セントが原材料コストをカバー する。小売業者は人件費やマーケティングの費用を削減することにより 値上げを制限している。米労働省のデータによると、CPIの07年末 以降の上昇率は4.2%と、3年間の伸びとしては1965年以降で最も低 い。

フードスタンプ受給者が過去最高

米国では、政府が低所得者を対象に発行するフードスタンプ(食料 配給券)の受給者数が昨年10月に過去最高の4320万人に達した。失 業率は9.4%で推移しており、米連邦準備制度理事会(FRB)のバー ナンキ議長は7日、労働市場の回復には5年間を要する可能性があると の見解を示した。

トウモロコシ相場は1年間で70%、小麦は47%、大豆は45%、そ れぞれ上昇。シカゴの生牛先物は13日、過去最高値に達した。この前 日にはニューヨークのコーヒー相場が13年ぶりの高値を付けた。

ブルームバーグが昨年12月、アナリストやトレーダー、投資家を 対象に実施した調査によると、小麦相場は今年、さらに18%上げ、粗 糖やトウモロコシ、大豆、コーヒー、ココアも上昇が予想されている。

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