シティ:黒字決算を曇らせる災いの種-売却した住宅ローン債権に欠陥

【記者:Bob Ivry and Bradley Keoun】

1月18日(ブルームバーグ):米銀シティグループは18日、ビ クラム・パンディット最高経営責任者(CEO)の就任後初めてと なる通期ベースの黒字決算を発表する見通しだが、古い災いの種が シティの将来を曇らせている。欠陥のある住宅ローン債権がそれだ。

サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの不良債権 化がリセッション(景気後退)の引き金となってから約3年が経過 し、米財務省が450億ドルの公的資金注入と引き換えに取得したシ ティ株の売却を完了してから6週間が経つが、シティは基準に違反 する住宅ローンの販売を続けているもようだ。ブルームバーグ・ニ ュースが入手したフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の内部 審査資料で明らかになった。

シティが2009年7-12月(下期)と10年1-6月(上期) にフレディマックに売却した375件の住宅ローン正常先債権を調べ たところ、査定や保険関連の書類の欠落、収入計算の誤りといった 不備が確認されたケースが全体の15%に上った。ファニーメイ(連 邦住宅抵当金庫)の元幹部で、現在はコンサルタント会社コリング ウッド・グループのマネジングディレクターを務めるティム・ルー ド氏によれば、このような不備は目標として5%前後にとどめるべ きだという。

FBRキャピタル・マーケッツ(米バージニア州アーリントン) のポール・J・ミラー氏がフレディマックの社内資料の数字を基に 試算したところでは、元利の支払いが止まった住宅ローン債権につ いて返金を求められた場合、シティは1億ドル相当の払い戻しを余 儀なくされる恐れがある。

1億ドルを支払えば、シティにとって1株当たり約0.33セン トの負担となる。カリフォルニア州に拠点を置くインスティチュー ショナル・リスク・アナリティクスのクリストファー・ウェーレン 氏は、フレディマックの審査結果はシティが住宅ローン事業で「社 内の管理体制に重大な問題を抱えている」ことを示唆すると指摘し た。

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