1月17日の欧州マーケットサマリー:独債が上昇、金利据え置き観測

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3292 1.3388 ドル/円 82.73 82.87 ユーロ/円 109.96 110.94

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 284.06 +.29 +0.1% 英FT100 5,985.70 -16.37 -0.3% 独DAX 7,078.06 +2.36 +0.0% 仏CAC40 3,975.41 -7.87 -0.2%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.14% -0.01 独国債10年物 3.04% +0.01 英国債10年物 3.62% +0.01

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,360.50 -6.50 -0.48% 原油 北海ブレント 97.50 -0.88 -0.89%

◎欧州株式市場

欧州株式市場では売りが優勢となった。ユーロ圏財務相会合(ユ ーログループ)はソブリン債危機封じ込めに向けた新たな戦略の協議 を開始した。

アップル製携帯端末「iPhone(アイフォーン)」向け半導 体の設計を手掛けるAMRホールディングスは3%下落。アップルの スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が医療休暇を取得し たことが売り材料。スペインのサンタンデール銀行を中心に銀行株も 安い。

一方、空港の警備用スキャナーを製造する英スミス・グループは

7.7%の大幅高。同社傘下のスミス・メディカル部門に対する買収案 を拒否したことが手掛かり。

ストックス欧州600指数は前週末比0.1%高の284.06で終 了。騰落比率は3対4。同指数は前週、週間ベースで1%上げた。欧 州指導者が債務危機の拡大を阻止する取り組みを強化するとの期待が 押し上げ要因だった。

ドイツ銀行(ロンドン)の世界戦略責任者、ジム・リード氏はリ ポートで、「ユーログループのこの日の会合は特効薬を早急に提示で きず、過去数日間に期待が高まっていた市場を失望させる可能性があ る」と述べ、「当局者が力強い相場上昇をみて、現在の政策措置で十 分だと判断する危険性がある」と語った。

17日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が下落 した。スペインのIBEX35指数は1%安、イタリアのFTSE・ MIB指数は0.5%下げた。

ユーログループはこの日ブリュッセルで、債務危機に対応する戦 略の見直しについて協議を開始する。ドイツが基金の規模拡大への反 対姿勢を弱めており、ポルトガルは支援を要請することなく危機を乗 り切ると主張している。ドイツは、4400億ユーロ(約48兆7000 億円)の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大と、恒 久的な危機管理システムの策定、ユーロ圏の財政赤字基準の改定につ いて、3月を期限としたい考えだ。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ2年債相場が5営業日ぶりに上昇。欧州中 央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、キプロス中銀のオルファニ デス総裁は、先週の政策決定後に相場が過剰に金利上昇を織り込んだ 可能性があると発言した。

ドイツ2年債利回りは1年ぶり高水準から下げた。オルファニデ ス総裁は14日のフランクフルトでのインタビューで、市場が「基調 的なメッセージに過剰反応」した可能性があると指摘し、ECBの論 調は「過度にタカ派的」だったわけではないと語った。

この日のスペイン国債相場は下落した。スペイン政府が今週予定 していた2件の入札を中止し、銀行団を通じて販売する計画を明らか にしたことが背景にある。アイルランドとイタリアの国債が下げた一 方、ギリシャとポルトガルの国債は上昇した。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の債券ストラテジスト、 ピーター・チャットウェル氏は、「オルファニデス総裁はタカ派な傾 向はないが、市場の過剰反応を初めて指摘したECB当局者だ」と述 べ、「ある程度の相場下落を食い止める根拠を提供した」と続けた。

ロンドン時間午後4時55分現在、ドイツ2年債利回りは前週末 比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.14%。 一時は1.2%まで上げ、昨年1月19日以来の高水準を付けた。同国 債(表面利率1%、2012年12月償還)価格は0.025ポイント上 げ99.735。ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの3.04%。

一方、ポルトガル10年債利回りは9bp低下の6.91%、スペ イン10年債利回りは5.45%と、前週末から8bp上昇した。ギリ シャ10年債利回りは8bp下げ11.17%と、昨年10月以降で最長 となる9営業日連続で低下。ドイツ10年債に対するプレミアム(上 乗せ利回り)は10月29日以降で初めて800bpを割り込んだ。

◎英国債市場

英国債相場は前週末からほぼ変わらず。10年債利回りは

3.62%、2年債利回りは1.34%となった。

18日に発表される12月のインフレ率が10カ月連続で政府目 標の3%を上回るとの見方から、イングランド銀行(英中央銀行)が 7-9月(第3四半期)に政策金利を引き上げるとの観測が広がった。

金利先物12月限の利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇し1.6%となった。年初は1.25%だった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ロンドン 藤森英明 Hideharu Fujimori +44-20-7673-2178 hfujimori@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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