スペイン:新10年債の利回り、既発債に上乗せ提示-引き受けで発行へ

スペインは銀行団を通じて販 売する新規の10年物国債について、既発債よりも高い利回りを提 示したもようだ。欧州ソブリン債危機の中で借り入れコストが上昇 している。

スペインは今年、938億ユーロ(約10兆3000億円)相当の 国債発行を計画している。ウェブサイトによると、政府は20日に 予定していた2件の国債入札を中止し、引き受け方式での10年債 発行を決めた。

事情に詳しい関係者3人が匿名を条件に述べたところによる と、新発10年債の利回りは既発債(表面利率4.85%、2020年 10月償還)を約20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上回る水準になる見込み。

財政健全化と貯蓄銀行再建の負担を懸念材料に、スペイン債の 利回りは上昇。この日のクレジット・デフォルト・スワップ(CD S)市場では保証コストが上昇した。

WestLBの債券アナリストト、ミヒャエル・レスター氏は 「スペインは2011年に大量の国債を発行する必要があり、1月の できるだけ早い時期にできるだけ多くを調達したい考えだろう」と し、「今週はほかの周辺国が入札を計画していない」ので競争も激 しくないと指摘した。

財務省当局者が同省の方針として匿名で述べたところによる と、2021年4月償還の10年債の発行規模は2010年1月に発行さ れた国債と同等だという。昨年1月の発行高は50億ユーロだった。

事情に詳しい関係者2人は、10年債の利回りは指標のスワップ レートに約225bp上乗せした水準になると述べた。

バンク・インテルナシオナル・バンカ・モラの公債責任者イバ ン・コメルマ氏は「スプレッドは妥当に思われる。上乗せをこれ以 上大きくすれば、切羽詰まっているという印象を市場に与えてしまう だろう」と話した。

関係者2人によれば、10年債の引き受けにはバークレイズ・ キャピタル、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、 BNPパリバ、シティグループ、サンタンデール銀行、ソシエテ・ ジェネラルが起用された。

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