日銀名古屋支店長:1-3月から上向く可能性高い-東海(Update1)

日本銀行の前田純一名古屋支店長 は17日夕、本店で会見し、東海地域の景気が1-3月から上向いてい く可能性が高いとの見方を示した。

日銀が同日発表した地域経済報告(さくらリポート)で、東海は 「足踏み状態となっている」として、「持ち直しを続けてきた」とした 昨年10月の前回報告から下方修正した。前田支店長は景気認識を「一 段と厳しめにした」と指摘。その背景として①エコカー補助金制度終 了の反動で自動車の生産が大幅に減少した②電子部品・デバイスの生 産も在庫調整で弱めだった③これまで改善を続けてきた雇用に一服感 がみられる-ことを挙げた。

前田支店長はその上で「問題は足踏みがいつまで続くかだが、個 人的には比較的早いタイミングで、少なくともベクトルとしては上向 いていくと思う。後から見てみると、1-3月から上向いていたとい うことになる可能性は結構高いのではないか」と述べた。

その理由として、同支店長は自動車の生産について「エコカー補 助金制度終了による反動は大きいが、さすがに昨年10-12月がピーク で、今年1-3月以降は反動の度合いが小さくなっていくことが予想 される」と指摘。電子部品・デバイスなどIT(情報技術)関連財に ついても「在庫調整が相応に進ちょくしており、生産水準が持ち直す ことが予想される」と語った。

一方で、米国経済の動向や欧州の財政問題、為替の動向や中国な ど新興国のインフレ問題など、「不安な要因が多い」と指摘。さらに、 「自動車の最大の輸出先である米国市場で日本車のシェアが低下気味 になっており、米国市場が回復しても輸出の回復シナリオは描きづら くなるかもしれない」と述べた。その上で「いったん上向いた後のペ ースについては慎重に見ておいた方が良いのではないか」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE