三井金:亜鉛地金、来期生産量は減少-減産継続と定期修理で

国内亜鉛最大手の三井金属は2011年 度の亜鉛地金の生産量が10年度を下回る見通しだ。国内の設備投資関連 の需要回復が遅れ、亜鉛地金の減産を継続する方針の上、一部製錬所で 3年に一度の定期修理を計画しているためだ。

亜鉛事業部の中元伸幸営業部長が17日、ブルームバーグ・ニュース とのインタビューで述べた。減産を継続するのは三井金が85%出資する 八戸製錬(青森県)。年間11万2000トンの生産能力を持つが、現在は1 万トンの減産を実施中。ガードレールや鉄塔、防音壁などに使用される 蒸留亜鉛の国内需要の回復が遅れており、4月以降も減産を継続する。

また、同製錬所では3月15日から2カ月間の定期修理を実施する計 画。これにより年間1万トンの生産減につながるという。八戸製錬以外 の同社の生産拠点である彦島製錬(山口県)や神岡鉱業(岐阜県)では フル操業を継続するとしている。

三井金の11年3月期の亜鉛地金生産量は22万3500トンの計画。11年 の国内の亜鉛需要は53万-54万トンと予測した。10年の国内需要は51万 -52万トンだったと見ている。亜鉛地金は自動車のさび止めなどに使用 される亜鉛めっき鋼板向けが主な用途。

ロンドン金属取引所(LME)の亜鉛先物相場(3カ月物)は1ト ン当たり2400ドル台。亜鉛相場の見通しについて中元氏は、「中国の需 要拡大でアジア地域での需給はタイト」として、「前半は堅調に推移す る」と予測。ただ、年央にかけて米国が金融引き締め策を取ると見てお り、その際は1600ドル程度まで一時的に下落するが「欧米での景気回復 に伴う需要増で年末にかけては2700-2800ドルまで上昇する可能性があ る」と述べた。

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