すず相場:4万ドルに上昇の可能性も、供給不足で-スメルティング

すず相場が過去最高値の1トン当 たり4万ドルに達する可能性があるとの見方を、マレーシア最大のすず 生産会社マレーシア・スメルティングが示した。世界の供給が少なくと も2013年まで需要に追い付かないためとしている。すずは昨年、ロン ドンで取引される主要6金属の中で最も高い上昇率を示した。

マレーシア・スメルティングのモハマド・アジブ・アヌアール最高 経営責任者(CEO)はインタビューで「依然として上昇基調にある」 と指摘。需要が拡大する一方、新規鉱山の生産開始が予想より遅れるこ とや鉱石の品質低下の影響で価格が向こう5年以内に3万5000-4万 ドルに上昇する「可能性も否定できない」との見方を示した。

第2次世界大戦以降で最悪の世界的なリセッション(景気後退)の 後、すずは昨年、非鉄金属としては最初に最高値を更新した。インドネ シアや中国、アフリカの供給に支障が出たため、昨年は年間ベースで 59%上昇。11月9日には1トン当たり2万7500ドルに達した。すず は電子機器や包装機器に利用される。バークレイズ・キャピタルは、す ず供給が今年、世界で1万7000トン不足するとの見通しを示している。

アヌアール氏は14日、シンガポールでのインタビューで、インフ レ調整後の1980年の相場に触れながら、「実質ベースでのピークは4 万ドルだった。現行水準は2万6000ドルだ」と指摘した。米地質調査 所によると、同年のすず相場の平均は1ポンド当たり8.46ドル(1ト ン当たり1万8646ドル)で、インフレ調整後の昨年の価格は1ポンド 当たり約22.39ドル。

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