早川日銀大阪支店長:踊り場脱却はそう遠くない-近畿経済

日本銀行の早川英男大阪支店長は 17日午後、本店で会見し、近畿地域の景気が踊り場を脱却する時期は そう遠くないとの見方を示した。さらに、「少し先に明るさが見え始 めている」というのが近畿地域の企業経営者の共通認識だと語った。

日銀が同日発表した「地域経済報告」(さくらリポート)による と、全9地域中7地域が「改善の動きに一服感がみられる」と報告す るなど、昨年10月の前回報告から改善ペースの一服感を指摘する地域 が広がった。近畿も「緩やかな回復基調にあるものの、このところ足 踏み状態となっている」として、「雇用面などに厳しさを残しつつも、 緩やかに回復している」とした前回報告の判断を下方修正した。

早川支店長は「踊り場脱却はそう遠くないと思うが、昨年11月ま でのデータで評価すると、足踏み状態という判断になる」と述べた。 その上で、「データはまだ出てないが、ヒアリング情報や海外のデー タからすると、輸出と生産が下げ止まって、プラスに転じるタイミン グはそう遠くない」と述べた。

白川方明総裁は同日午前、本店で開いた定例支店長会議であいさ つし、景気の先行きについて「改善テンポの鈍化した状況がしばらく 続いた後、世界経済の成長率が新興国・資源国にけん引される形で高 まっていく下で緩やかな回復経路に復していくとみられる」と述べた。

経営者は「薄明かり感じている」

早川支店長は近畿地域の輸出動向について「ウエートの高い中国 をはじめアジア向けの輸出が一服、ないし若干弱含んでいる」としな がらも、「前期比は若干マイナスだが、前年比では伸び率が一服した 程度なので、内需にまで大きな影響が及んでいる感じはない」と指摘。 その上で、設備投資について「加速感はないが、2011年度も10年度 に続いて小幅のプラスを維持しそうだ」と述べた。

さらに、近畿地域の経営者は「ユーロ安に対する懸念など心配は ある」ものの、「どちらかというと、踊り場に終りが見え始めて、薄 明かりを感じている」と述べた。

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