株式投信は13年連続資金流入超、外貨建て好調-投信協会

日本の個人投資家の外貨建て資産 に投資する投資信託への投資意欲はおう盛で、株式投資信託への資金 流入超過が13年連続となった。外貨建て資産に投資する商品が多いフ ァンド・オブ・ファンズがけん引した。

投資信託協会が17日に発表した2010年の投信概況によると、設 定額から解約・償還額を差し引いた株式投信の資金純流入額は5兆 9772億円。09年の3兆1281億円から拡大し1998年以降、13年連続 のプラスを記録した。

追加型株式投信の商品分類別で見ると、通貨選択型を中心に販売 が好調なファンド・オブ・ファンズが5兆6790億円の純流入となった。 外債ファンドを中心とするバランス型も1兆600億円の純流入。これ に対し、国内株式型は3981億円の純流出、国際株式型も5005億円の 流出超だった。

東京証券取引所で会見した投信協会の乾文男副会長は、「月次で見 ても資金流入はずっとプラスで好調だった」と振り返りつつ、「4月に 欧州債務危機問題が起こり、運用増減面では1年を通じて予想以上に 荒れた年となった」と述べた。

運用面では荒れる

10年の運用増減は3兆7564億円のマイナスに転じた。TOPI Xの年間騰落率はマイナス1.0%だったが、MSCIワールドインデ ックスはプラス9.6%と上昇。ただ、為替面は円高が進行し、マイナ スに働いた。円は対ドルで13%、対ユーロでは19%上昇し、外貨建て 資産の保有割合が高いバランス型やファンド・オブ・ファンズの運用 減が大きくなった。

この運用減を資金流入が補い、10年末の株式投信の純資産総額は 前年末比2兆2208億円(4.4%)増の52兆4645億円と、2年連続で 増加した。

公社債投信を含めた公募投信は、6兆213億円の資金純流入だっ た。流入超過は04年から7年連続。運用減3兆7564億円を差し引き、 10年末の純資産総額は前年末比2兆2649億円(3.7%)増の63兆7201 億円と、2年連続で増えた。

さらに、私募投信や不動産投資法人などを加えた投資信託全体の 純資産総額は同3兆2060億円増の98兆4344億円と、3年連続で増加 する見込み(不動産投資法人の数値は11月末で計算)だ。

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