米フィラデルフィア連銀総裁:金融政策に多くを求めるべきではない

米フィラデルフィア連銀のプロッ サー総裁は17日、金融政策は物価安定に重きを置くべきであり、「あ まりに多く」を成し遂げようとすれば連邦準備制度理事会(FRB) への信頼を損ねる恐れがあると指摘した。

プロッサー総裁(62)はチリのサンティアゴでの講演向け原稿で、 「金融政策は雇用市場の調整ペースを速めたり資産バブルを防止する ことはできない。そうしようとすれば、不安定な状況が増すだけで減 ることにはならない」と述べた。「金融政策にあまりに多くを期待すれ ば、適切に策定された目的である長期の物価安定を達成する能力を損 ねる恐れがある」と説明した。

昨年12月14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事 録によれば、FOMCは1500万人もの失業者の多くが職を見つけるま で、今年6月にかけて予定する6000億ドル(約50兆円)規模の国債 買い取りを続ける方針を示した。

プロッサー総裁は以前、こうしたいわゆる量的緩和による景気押 し上げと失業率引き下げ効果に懐疑的な見解を示したことがある。同 総裁はこの日、金融政策では「労働者を再教育」して再配置を行うこ とはできないとの見方を示した。

総裁はまた、FRBは明確なインフレ目標を採用し、それを公表 すべきだと主張。そうすれば、「経済状況の変化に沿った政策の展開の 行方を国民と市場が理解し、より良く予想する」のに役立つと述べた。

資産バブルについてプロッサー総裁は、FRBが対応する対象と すべきではないと語り、その理由として価格のゆがみを当局が見つけ 出すのは「決して簡単な仕事ではない」ことを挙げた。特定の価格を 調整する道具としての金融政策はあまりに「鈍い」効果しかもたらさ ないとも指摘した。

総裁はさらに、中銀が最後の貸し手としての役割を果たす場合、 危機時にも厳守する「規則的もしくは体系的なアプローチ」が必要だ と指摘し、税金をリスクにさらす措置は財政政策として考えるべきだ との見解を示した。こうした分野にFRBが入り込めば、政治の介入 を招くとも述べた。

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