中国人民元:香港でのプレミアムが拡大-本土外の需給逼迫を反映

中国人民元の対ドル取引は、香港 オフショア市場の本土に対する相場の上乗せ幅(プレミアム)が拡大 している。中央銀行が元取引の規制を強化する一方、香港で元建て債 買い入れ需要が拡大しているためだ。

ブルームバーグのデータによれば、人民元は14日の上海での取引 を1ドル=6.5900元で終了。これに対し香港では6.5785元と、上海よ り0.2%元高方向で取引された。

香港の人民元レートの上海での取引に対するプレミアムは昨年10 月19日に過去最大となった後、縮小に転じ、先月にはゼロとなってい た。香港金融管理局(HKMA、中銀に相当)は先月23日、金融機関 に対し顧客の物品購入のためのオフショアでの人民元買いを取引の3 カ月前以内とすることを義務付ける規定を公表した。

政府と企業は2010年、香港で過去最高となる357億元(約4490 億円)相当の人民元建て債を上海より低いコストで発行。中国が世界 的な景気回復を主導し、オバマ米大統領が中国に対し元高加速を求め る圧力を強める中で、人民元が今後上昇するとの期待を反映している。

中国では「ホットマネー」と呼ばれる投機的な短期資金の流入に 伴いインフレ率が約2年ぶりの高水準となったが、HKMAが先月打 ち出した規定は人民元絡みの短期投機の抑制を狙ったものだ。

オフショア人民元建て債引き受けで昨年3位だった英スタンダー ドチャータード銀行の上級ストラテジスト(香港在勤)、ロバート・ミ ニキン氏は、「オンショアとオフショアの相場格差は緩やかに拡大する 可能性がある。香港に人民元が集まるペースと比較して、本土以外で の元需要が高まっているためだ」と話す。

スタンダードチャータード銀は今月10日のリポートで、プレミア ムは今後数四半期に0.6%に拡大する可能性があると予想。ミニキン氏 が共同執筆したこのリポートによれば、その水準は「しっかり管理」 された国際的な資金の移動次第だという。香港で発行される人民元建 て債、いわゆる「点心債」の起債が増え、元高圧力に拍車を掛けると している。

--Sonja Cheung, Henry Sanderson, Eva Woo, Tom Kohn. Editors: Sandy Hendry, Andrew Janes

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 笠原文彦  Fumihiko Kasahara  +81-3-3201-3761 fkasahara@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Sonja Cheung in Beijing at +86-10-6649-7574 or scheung58@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Sandy Hendry at +852-2977-6608 or shendry@bloomberg.net.

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