全日空社長:シンガポールやベトナムに拠点設置へ-沖縄ハブ貨物事業

全日本空輸の伊東信一郎社長は、 2009年10月から開始した那覇空港を拠点とする貨物の沖縄ハブ事業は ネットワークをさらに拡大する必要があるとし、近い将来に「シンガ ポールやベトナムもサービスをカバーする」と強調した。訪問先の香 港で14日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで語った。

沖縄ハブ事業は、ソウルや上海、台北、バンコク、香港の海外5都 市と日本の羽田、成田、関空の3国際空港とを沖縄を中核として貨物ネ ットワークを構築している。沖縄県と政府、民間企業は合同で14日から 3日間の予定で沖縄への企業誘致セミナーと沖縄事業説明会のため100 人を超える関係者が香港入りし沖縄の魅力について説明した。

伊東社長はまず、沖縄の地理的な位置は、アジアの主要な都市に4 時間圏内で届くところにあるとし、日本から沖縄経由で朝早くアジア各 地にものが届くという。具体的な商品は、電子部品や液晶であるとし、 「そういったものが、スピード感をもって各地に届く。また、第3国 間への輸送、たとえば、ソウルから沖縄経由で香港とかバンコクへ届け ることなどをわれわれは担えるようになっている」と説明する。

その上で、貨物事業の利益見通しについて、沖縄ハブ事業は初期 投資が巨額だったため、沖縄ハブで「すぐ利益を出せるかと問われる と難しい」と答える。そして、「もう少したくさん利用していただく必 要がある」としつつも、現状の貨物の荷動きはリーマンショック以降 よくなっているとして、「そう遠からず利益が出ると確信している」と 語った。具体的な時期については、「早ければ来年度」にも実現したい との抱負を述べた。

納品が遅れている米ボーイングの新鋭中型旅客機B787について 伊東社長は、「今年は入ってくると信じている。すでに待ってから3年 近い、よい飛行機を期待している」と語る。その上で、開発延期により 生じた計画では機材繰りで「大変な苦労をしている。退役しそうな機材 を長めに使用するほか、代替機材を購入するなどで対応している」と述 べ、一日も早い納入を望むと答えた。

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