インドの通貨は上昇、債券に海外資金がますます集中か-輸出好調で

インドの輸出企業は、2010年末 に見られた出荷急増が続く公算が大きいとみている。これは通貨ルピ ーを押し上げ、海外投資家を同国の債券に引き付ける傾向を強めるも のだ。

同国の昨年12月の輸出は前年同月比36.4%増え、輸入は同

11.1%減ったと、商工省のクラール次官は8日に説明した。ムカジー 財務相は昨年12月10日、今年3月末までの今年度の経常赤字が対国 内総生産(GDP)比で3%程度と、当初予想した最大3.5%を下回 りそうだと語っている。

繊維メーカーのスルヤバンシ・スピニング・ミルズやレイモンド は、インド製品の輸出は米経済の回復や中国の生産コスト上昇を背景 に伸びると予想している。取引所データによれば、海外投資家のイン ド債保有高は昨年177億ドル(約1兆4680億円)と倍余りに増え、 ルピーが4.1%上昇した。

IDBIギルツのエコノミスト、ナムラタ・パディー氏(ムンバ イ在勤)は12日のインタビューで、「ムカジー財務相の予想が的中 して輸出増が加速すれば、それはインド経済の強さを示唆する」と述 べ、「そうなれば、投資家はインドの債券購入に動くかもしれない」 と語った。

HSBCホールディングスが集計した指数によると、インド国債 の昨年のリターンはプラス5.2%。アジアで最もリターンの大きかっ たインドネシアの21.1%は下回った。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト6人の予想中央値によれば、2020年5月償還債 (表面利率7.8%)の利回りは今年末までに8.05%に低下しそうだ。 今月14日は8.19%。

スルヤバンシ・シッピング・ミルズの幹部、J・K・アガルワル 氏は「輸出産業は明るい日々を送るだろう」と述べ、「米国からの注 文は昨年10-12月期に急増し、同国の成長回復で当社は一段と楽観 的になっている」と語った。また、ルピーが3月までに1ドル=44ル ピーを「試す」可能性はあるとして、「景気が安定しているだけでは なく、ハイペースで加速していることから、ルピー高を見込んでいる」 と説明した。

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