スイス中銀:10年通期、過去最大の損失の可能性-ユーロ安が打撃

スイス国立銀行(SNB、中央 銀行)は、ユーロ下落で外貨準備の価値が目減りし、2010年通期は 過去最大の損失が発生したもようだと発表した。

SNBは14日遅くに公表した資料で、10年の損失が210億ス イス・フラン(約1兆8000億円)に上ったとの見通しを示した。こ れは同国の国内総生産(GDP)の約4%に相当。為替関連の損失が 約260億スイス・フランとなる一方で、金準備で約60億スイス・フ ランの評価益が発生したという。

SNBは、景気回復を妨げデフレを引き起こす恐れのあるフラン 高に対応するため、10年1-6月(上期)に異例のペースで外貨買 いを実施。為替市場への介入は6月に終えたが、欧州債務危機でユー ロが下落し、スイス・フランは先月、過去最高値を付けている。

クレディ・スイス・グループのエコノミスト、ファビアン・ヘラ ー氏(チューリヒ在勤)は「為替介入をしなかったらどうなっていた かを語るのは困難だ。市場と闘うことが、いかに難しいかだけは分か った」と述べた。

SNBのヒルデブランド総裁はベルンでの記者会見で、欧州債務 危機が「膨大な負荷」になっていると指摘。介入再開の用意があるか どうかには言及しなかったが、金融当局はデフレやインフレの脅威に 対処する必要があれば行動に出ると語り、中央銀行には「明確な責務」 があると付け加えた。

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