TB1年入札の最高利回り0.14%、事前予想上回る-利付債の売りで

財務省が実施した国庫短期証券 (TB)1年物入札の最高落札利回りは0.14%と、事前の予想を上回 った。債券市場で残存期間1-2年程度の利付債に売りが出て相場が軟 調に推移したため、証券会社などの応札が慎重になった。

TB1年物165回債の最高落札利回りは0.1401%、平均落札利 回りは0.1381%で決まった。2009年以来の高水準を記録した前回12 月14日(最高0.1893%、平均0.1763%)から大幅低下したものの、 証券会社2社と短資会社1社が事前に予想した最高利回りの水準

0.13%台半ばを上回った。

国内証券のディーラーによると、165回債の入札前(WI)取引 は前週末の時点で0.125-0.13%近辺、この日午前の段階でも0.13-

0.1325%で推移しており、入札結果は予想より応札が慎重だったこと を示したという。入札後は0.1381-0.1391%で推移している。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「残存期間が1年程度の利付 債は買い手の水準が0.14%を上回っており、中期債利回りがじり高に なるなかで、TBも在庫を持つことで損失が出ることを警戒した雰囲気 があった」という。

債券市場では、来年1-3月に償還する残存期間1年程度の利付 国債利回りが0.14-0.145%と、TBに比べて高めに推移している。 新発2年債300回債利回りも前週末比1ベーシスポイント(bp)高い

0.19%で取引され、国内証券のディーラーは、投資家から売りが出て いたという。

中期債の影響を受けやすいユーロ円3カ月金利先物相場も小幅下 落(金利は上昇)。中心限月2011年12月物は一時0.020ポイント安 の99.605(0.395%)まで売られる場面があった。18日に5年債の入 札を控えて売りが根強かった。

日銀は潤沢供給、在庫増加に警戒も

昨年12月にTB利回り急上昇を受けて、日銀は共通担保資金供給 オペやTB買い入れを積極化。当座預金残高の拡大によるレポ(現金担 保付債券貸借)金利の低下や、年末・年始の発行がなかった影響でTB 利回りは低下した。この日の全店共通担保オペ8000億円(1月19日 -2月18日)でも応札額が1517億円にとどまる大幅な札割れが発生 するなど、日銀の資金供給は引き続き潤沢だ。

ただ、年明けのTB発行が再開される中で、今週は1年物、3カ 月物、2カ月物と入札が相次ぐ。一方、日銀は前週、TB買い切りオペ や資産買入基金によるTB買い入れを見送っており、もともと投資家の 買いが少ない6カ月物や1年物のTBは証券会社の在庫として残りやす くなっている。

国内証券のディーラーは、7日に入札が実施されたTB6カ月物 の在庫が膨らんでいることも、証券会社のこの日の応札が慎重になった 要因ではないかとみていた。

TB3カ月物については、前回12日の入札で最高落札利回りが

0.1063%と約3カ月ぶりの水準に低下しており、今週19日の入札で は小幅上昇する可能性がある。東短の寺田氏は、「3カ月物の0.11% を下回る利回り水準では投資家の需要が乏しいことは確認済みだ」とい う。

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